「勝つため支えて」涙ながらに訴えた原俊介監督 教え子が語る思い出

AI要約

東海大相模の原俊介監督は2016年に野球部の監督に就任し、3年生だった狗飼広大さんと小沢裕輔さんが声援を送った。

狗飼さんと小沢さんは3年の春まで代打要員としてベンチ入りしていたが、監督就任後にベンチ外された経験を持つ。

監督の野球への姿勢に感銘を受け、悔しさをバネに大学でも野球を続ける決意を固めた狗飼さんと小沢さん。

「勝つため支えて」涙ながらに訴えた原俊介監督 教え子が語る思い出

 (19日、第106回全国高校野球選手権大会準々決勝 関東第一2―1東海大相模)

 東海大相模の原俊介監督は、2016年に東海大静岡翔洋で初めて野球部の監督に就いた。この日の三塁側内野席では、当時、同校野球部の3年生だった狗飼広大さん(26)と小沢裕輔さん(26)が声援を送った。

 2人はそれぞれ左、右の代打要員として3年の春までベンチ入りしていたが、原監督が就任して間もない3年の夏にベンチから外された。「原監督でなければ、引き続き活躍できたのでは」との思いもあった。

 それでも、野球に全てを捧げる監督の姿勢を見ると、怒りはわかなかった。ベンチ入りを逃した部員に「申し訳ない。でもチームとして勝つために支えてほしい」と涙ながらに訴える姿に心を打たれた。

 「あの悔しさをバネに、大学でも野球を続けられた」と狗飼さん。小沢さんは「監督はよく泣くのですが、いつか日本一になって泣く姿を見たい」と語った。(中嶋周平)