東海大相模で初!女子マネジャーが甲子園ベンチ入り “一目ぼれ”で三重から進学、父も熱意に動かされ転勤

AI要約

東海大相模のマネジャーである岡村日和さんが甲子園に初めてベンチ入り。競技続行の道を捨ててマネジャーを志した経緯や熱意が語られている。

岡村日和さんの野球知識の不足から始まる入部当初の苦労や努力、そして指揮官やチームの信頼を勝ち取るまでの成長過程が描かれている。

思春期の娘と父の二人で暮らす岡村日和さん。父への感謝とともに、時に疲れや感情の荒れもあるが、互いの絆が強調されている。

東海大相模で初!女子マネジャーが甲子園ベンチ入り “一目ぼれ”で三重から進学、父も熱意に動かされ転勤

◆第106回全国高校野球選手権大会第10日 ▽3回戦 東海大相模8―1広陵(16日・甲子園)

 東海大相模の岡村日和(ひより)さん(3年)は同校女子マネジャーで初めて甲子園のベンチ入り。中学はソフトボール部で競技続行の道もあったが「サポート役で甲子園を目指したい」とマネジャーを志した。

 熱意は本物だった。中学3年春、地元・三重に近い愛知に招待試合で訪れた東海大相模のユニホームに“一目ぼれ”。父・慎也さん(46)に県外への進学希望を明かした。「まさか三重から離れていくとは」と仰天した父も熱意に動かされ転勤。現在は神奈川県内で2人で暮らしている。

 入部直後は原俊介監督(46)から「野球の知識がない」と突き放されたことも。だが、あきらめない。野球経験者の父に勧められた野村克也氏の著書「野村ノート」で配球を学ぶなど猛勉強し、指揮官とナインの信頼を勝ち取った。

 思春期の娘と父の2人暮らし。父には「疲れて冷たい態度をとってしまう」こともあるそうだ。でも本音は「感謝しています」。そう明かすと照れくさそうに笑った。(中西 珠友)