「チームが打たせてくれた」木製バット使用の青森山田・吉川が今大会初安打で試合を決める!チームは歴史を塗り替えるベスト4進出!【24年・夏甲子園】

AI要約

青森山田が滋賀学園を完封リレーで下してベスト4進出を果たす。

吉川勇大内野手が均衡を破る一打を放ち、チームを勝利に導く。

エース右腕・関浩一郎投手も好投し、チームのベスト4進出に貢献。

「チームが打たせてくれた」木製バット使用の青森山田・吉川が今大会初安打で試合を決める!チームは歴史を塗り替えるベスト4進出!【24年・夏甲子園】

<第106回全国高校野球選手権大会:青森山田1ー0滋賀学園>◇19日◇準々決勝◇甲子園

 青森山田が滋賀学園を完封リレーで下してベスト4進出を決めた。

 試合を決める一打を放ったのは5番を任される吉川 勇大内野手(3年)だった。一進一退の攻防が続いて迎えた7回、二死三塁の場面で均衡を破る一打を放ち、一塁塁上でベンチに笑顔を見せていた。

 吉川は強打の遊撃手として知られ、今春のセンバツ大会でも木製バットで12打数5安打と持ち前の打撃を披露した。しかし、今大会は3回戦を終えて無安打。チームを指揮する兜森 崇朗監督も、「本人が非常にプレッシャーを感じていました」と話すように結果が伴わず苦しんでいた。

 それでも、試合前には「打てないプレッシャーで自分の努力が無駄になるのではない」と指揮官の言葉を受けた吉川は、二打席目にレフトライナーを放つなど鋭い打球を飛ばし、徐々に本来の打撃を取り戻していった。迎えた第3打席、好機で吉川が打席にまわると伝令を挟んだ。「『自信をもっていけ』と言われました。自分の気持ちが焦っていたこともあったので切り替えることが出来ました」と、2球目の高めに浮いた球を左前へと運んだ。念願の今大会初安打に「とにかく嬉しいです」と笑顔を見せ、「あの適時打はチームが打たせてくれた。軸がぶれていたので、修正することができた」と話していた。

 今春のセンバツでベスト8に入り、今夏も同校初のベスト4進出を果たした。4回から登板し、6回無失点の好投を見せたエース右腕・関 浩一郎投手(3年)は、「新たな歴史を残せて、その中心になれて嬉しい」と振り返る。悲願の初優勝へ、吉川は「一戦一戦全力でプレー数る姿を見せて、目標である日本一に近づきたいです」と意気込んでいた。