【J2仙台・森山佳郎監督インタビュー(8) A代表・五輪代表の教え子たちの成長から言えること】パリ五輪で爪痕を残した藤田、小久保らの変化とは――杜の都から世界中を照らす逸材を

AI要約

森山佳郎監督が指導したトップ選手として2024年パリ五輪で活躍したU-23日本代表メンバーがいる。

指導を受けた選手たちの成長や活躍に喜びを感じている様子が伝わる。

森山監督は若手選手への期待も高く、J2リーグ出身の選手たちにも注目している。

藤田譲瑠や小久保玲央などの選手が成長し、チームに貢献している様子を詳しく紹介されている。

森山監督はブライアンやジョエルなどの選手の能力やストロングさに感心している。

若手選手の中で頑張ってほしいと期待している選手の名前が挙げられており、将来に期待している様子が伝わる。

森山監督が仙台の若手選手にも注目し、サッカー選手のキャリアについて考察されている。

【J2仙台・森山佳郎監督インタビュー(8) A代表・五輪代表の教え子たちの成長から言えること】パリ五輪で爪痕を残した藤田、小久保らの変化とは――杜の都から世界中を照らす逸材を

 森山佳郎監督が直々に指導したトップ選手という意味では、直近の2024年パリ五輪でベスト8まで勝ち上がったU-23日本代表の複数人もそれに該当する。

 キャプテン・藤田譲瑠チマ(シントトロイデン)を筆頭に、三戸舜介(スパルタ・ロッテルダム)、鈴木海音(磐田)、野澤大志ブランドン(FC東京)、佐々木雅士(柏)は2019年U-17W杯(ブラジル)に参戦しているし、斉藤光毅(ロンメル)、小久保玲央ブライアン、山本理仁(ともにシントトロイデン)、藤尾翔太(町田)なども指揮官が複数回招集した戦力だ。

 それだけに、森山監督もJ2中断期間の多忙な中、彼らの戦いぶりをチェックしていたはず。特に”国防ブライアン”の異名を取った小久保の成長ぶりには目を見張るものがあったという。

「同じ世代に鈴木彩艶(シントトロイデン)とブランドンがいましたけど、ブライアンも何回か招集して試しました。

 潜在能力は間違いなく高かったけど、10代の頃は少し協調性が足りなくて、周りの空気が読めないところが垣間見えました。代表チームは一体感や結束力が大事ですから、そういった能力も重要なんです。

 あれから5~6年が経ちましたが、『ブライアンがだいぶ大人になった』という話は関係者からも聞いていました。それに伴ってプレーも安定したのかなと思います」

 一方で、攻守のかなめとしてチームをリードし、決定的な得点機を数多くお膳立てした藤田の成長にも森山監督は素直に喜びを覚えたようだ。

「ジョエルは2019年U-17W杯の時は『一番最後に来た男』だった。それなのに、合流してわずか1日・2日で最初からチームにいたかのような声出しをしていた。頭抜けた落ち着き、統率力、影響力を示していました。

 五輪でもそのストロングを出しつつ、つねに顔が上がった状態で前向きにプレーしているなと思いましたね。判断スピードもプレースピードも速くて、本当に頼もしい存在でしたね。

 そういう選手たちの活躍を見て、同世代の田中聡(湘南)とか西川潤(いわき)といった面々には頑張ってほしいところ。敬斗(中村=スタッド・ランス)や由勢(菅原=サウサンプトン)たちの2000年世代のように”負けじ魂”を示してほしいと期待しています」

 森山監督の思いはもちろん仙台の若手にも向けられている。今の森保ジャパンを見れば、プロキャリアのスタートがJ2だった前田大然(セルティック)、毎熊晟矢(AZ)のような人材もいる。J2にレンタル移籍を経験している川村拓夢(ザルツブルク)も6月シリーズには名を連ねており、サッカー選手というのはちょっとしたきっかけでどう転ぶか分からないのだ。