王者インテル、土壇場PK被弾で追いつかれセリエA開幕戦はドロー発進…テュラムの2ゴールで逆転も逃げ切れず

AI要約

前年度王者のインテルがジェノアとのセリエA開幕戦で2-2のドローに終わる

ジェノアが先制するも、インテルが追いつき、逆転も果たすものの最後に同点ゴールを許す

テュラムが2ゴールを挙げる活躍を見せるなど、見どころの多い試合となった

王者インテル、土壇場PK被弾で追いつかれセリエA開幕戦はドロー発進…テュラムの2ゴールで逆転も逃げ切れず

現地時間17日、イタリア・セリエAが開幕し、前年度王者のインテルは敵地スタディオ・ルイジ・フェッラーリスでジェノアと対戦した。

インテルはラウタロ・マルティネス、テュラム、バレッラ、ムヒタリアン、チャルハノールと、スクデットを獲得した攻撃陣がそのまま健在。一方の守備陣ではパヴァールとドゥンフリースがベンチスタートとなり、ダルミアンとビセックが先発で起用された。

立ち上がりからインテルがチャンスを作り、7分にはカウンターからテュラムのカットインシュートはGKゴリーニが横っ飛びでセーブ。15分にもチャルハノールのシュートがゴール右へと外れた。

試合が動いたのは20分、右サイドからのFKをバニが頭で合わせると、クロスバーに当たって跳ね返ったボールをヴォリアッコが素早く反応して押し込み、ジェノアがセリエA新シーズン最初のゴールを挙げた。

まさかの先制を許したインテルだったが、すぐに追いつく。30分、右サイドからバレッラがダイレクトで上げたクロスを、ゴール前のテュラムが打点の高いヘディングで合わせ、インテルがあっさりと試合を振り出しに戻した。

追いついたインテルはさらに36分、ビセック、ディマルコとつないでゴール前で受けたテュラムがシュート態勢に入ったところでバデリと接触し倒れ、主審は迷わずPKスポットを指した。しかし、VARの結果、先にボールに触っていたのはバデリだったとしてPKは取り消しとなった。

40分には、ビセックが相手ゴール前でボールを奪い返しシュートを放つも、GKゴリーニがブロック。さらにラウタロが至近距離から押し込むも再びゴリーニがブロックし、こぼれ球をディマルコがボレーで捉えるが、今度はシュートコースに入ったバデリが頭で触ってCKへと逃れた。

1-1のまま迎えた後半、インテルが攻勢を強めてジェノアゴールへと迫る。52分、バレッラのスルーパスに抜け出したダルミアンのエリア内右からの折り返しをディマルコが押し込みネットを揺らす。しかし、これはオフサイドによりノーゴールとなった。

インテルは66分、ダルミアンとムヒタリアンに代わってドゥンフリーズとフラッテージを投入。さらに75分には、チャルハノールとディマルコに代わってタレミとアウグストを投入する。

すると迎えた82分、フラッテージのスルーパスに抜け出したテュラムがチップキックでネットを揺らす。これはオフサイドの旗が上がっていたが、VARの結果、ゴールが認められインテルが逆転に成功した。

このままインテルが逃げ切るかと思われたアディショナルタイム、右クロスを頭でクリアしたビセックだったが、腕に当たっていたとしてVARの結果、ジェノアにPKが与えられる。このPKをジュニオール・メシアスが一度はゾマーに止められながらもこぼれ球を自ら押し込み、ジェノアが土壇場で同点に追いついた。

逆転による白星スタートまであと一歩だったインテルだが、開幕戦は追いつかれ2-2のドロー発進となった。

■試合結果

ジェノア 2-2 インテル

■得点者

ジェノア:ヴォリアッコ(20分)、J・メシアス(90+5分PK)

インテル:テュラム(30分、85分)