【甲子園】主将として「勝つことがすべて」小松大谷・東野達、強豪次々撃破も3度目「心勝」ならず

AI要約

小松大谷の主将である東野達は、試合後に申し訳ない気持ちを表明し、自身のプレーにも反省の念を示す。

東野は幼少期からリーダーシップがあり、新チーム発足時もチームを引っ張る気持ちで臨んだ。

「心勝~再甲の舞台へ~」をテーマに掲げ、強い意志を持って甲子園での戦いに挑んできた東野は、後輩に優勝の夢を託し、道しるべとなった。

【甲子園】主将として「勝つことがすべて」小松大谷・東野達、強豪次々撃破も3度目「心勝」ならず

<ラストカレンダー~夏の終わり~ 小松大谷・東野達主将(3年)>

 <全国高校野球選手権:智弁学園6-3小松大谷>◇17日◇3回戦

 最初に口をついて出てきたのは反省だった。「キャプテンとしては、勝つことがすべてなので、みんなに申し訳ない」。自身3安打も、自責の念に駆られた。 小さい頃からリーダーシップがあった。みんなの先頭に立って歩くタイプで、保育園の頃から周りの大人に「達に任せておけば大丈夫だと思ってる」と信頼された。新チーム発足時も「自分がこのチームを引っ張る」という思いで臨んだ。

 昨秋から、プレーの前に心で勝ち野球につなげ、再び甲子園にという思いを込めたテーマ「心勝(しんか)~再甲の舞台へ~」を掲げた。今年3月には西川から主将を引き継ぎ、浮かれそうになるチームにも厳しい言葉をかけてきた。そして、強くなった。「自分たちの実力を低く見積もらずに、相手がどこであろうとも持っているものをすべて出せるように」。「心勝」し、初戦で甲子園春夏通算20勝の明豊(大分)、2回戦で9度の甲子園優勝を誇る大阪桐蔭を下した。

 真っすぐ前を向いて「1戦1戦夢のような舞台で、幸せだった」と高校野球を振り返った。優勝の夢は後輩に託す。「1回きりにならずに来年戻ってきて、甲子園優勝に向かって進んでほしい」。最後まで道しるべとなった。【浜本神威】