8強一番乗りの東海大相模、2戦連続2桁安打 中村4安打「バットを短く持って」難敵攻略

AI要約

東海大相模が広陵を8-1で圧勝し、8強入りを果たした。中村選手が4安打4打点の活躍で打線を牽引し、コンパクトな打撃を見せた。

中村選手は細いバットによる練習の成果を見せ、中堅から逆方向への安打を連発。チームは1000スイングの練習を積んだ成果で打力を高め、甲子園でも2桁安打を記録。

9年ぶりの8強進出により、チームは自信をつけ、金属バット導入の中でも強力な打線を誇ることが示された。

8強一番乗りの東海大相模、2戦連続2桁安打 中村4安打「バットを短く持って」難敵攻略

東海大相模8-1広陵(16日、甲子園)

コンパクトな打撃を貫いた。東海大相模が12安打8得点の圧勝劇で8強一番乗り。4安打4打点と打線を牽引(けんいん)した3番中村は「振り負けないように集中していた」と滴る汗をぬぐった。

投手力が高い広陵を相手に、ナインには一つの約束事があった。「指1本、グリップを短く持つこと」と中村。1点を追う三回、1死満塁で中前へ逆転打を放つと、五回にも中前への2点適時打で追加点をたたき出した。五回は2番手で登板した相手エースの高尾に対して「空振りしないように」と、短く持ったバットで振り抜いた。

中村は子供の頃から、家の中で細いバットにボールを当てる練習を繰り返していたという。この日の4安打はすべて中堅から逆方向。原監督は「来た球に対して、瞬時に判断ができるのはすごい」とたたえた。

チームは打力向上のため、冬場に一日1000スイングを課してきた。神奈川大会ではチーム打率3割9分5厘をマークし、甲子園でも2試合続けて2桁安打と本領を発揮した。9年ぶりの8強進出に「甲子園常連校の広陵に勝てたことを大きな自信にしたい」と指揮官。低反発の金属バットが導入された中でも、打線に胸を張れるチームは強い。(丸山和郎)