【とっておきメモ】柳町達2戦連発、連夜の1発攻勢で勝ち越し 監督からは消極的姿勢で説教も

AI要約

ソフトバンクが連夜の1発攻勢で真夏の9連戦の勝ち越しを決めた。柳町と山川が連発し、ロッテ戦はカード負け越しがなくなり、貯金は今季最多の35となった。

柳町は打撃に対する小久保監督からの厳しい指導を受け、その説教を真剣に受け止める姿勢を示した。代役3番での2戦連発は柳町の決意の表れである。

練習から代えの効かない存在となることを目指す柳町にとって、小久保監督の指導は貴重なものとなっている。

<とっておきメモ>

 <ソフトバンク4-0ロッテ>◇16日◇みずほペイペイドーム

 ソフトバンクが連夜の1発攻勢で真夏の9連戦の勝ち越しを決めた。1回1死二塁で柳町達外野手(27)が2戦連発の4号2ランを放つと、直後に4番の山川穂高内野手(32)が2者連続の27号ソロを放った。3、4番で前日15日の西武戦から計2戦6発。ロッテ戦はカード負け越しがなくなり、2位の日本ハムも敗れて優勝マジックは初の1日2減。M26で貯金は今季最多更新の35となった。

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 柳町は小久保監督から耳の痛い話をされたことがある。「今のお前ならすぐに使われなくなる。代わりはおるんやぞ」。

 ことは6月15日の阪神戦で起こった。3点リードの4回。柳町の第2打席だった。2死走者なし。カウント3-0で小久保監督は「打て」のサインを出した。柳町はど真ん中の直球を見送る。結果四球を選んだが、指揮官はオフに長打力アップを図った柳町の消極的な姿勢に違和感を覚えた。「なぜ3ボールから打てのサインで見逃すのか。引っ張れる練習をしてきたんちゃうんか?」。

 柳町は小久保監督に面と向かって言われた。その“説教”を「その通りだと思っています」と話した。周東のような俊足はなく、ゴールデングラブ賞を獲得した経験もない。チームは12球団トップの選手層を持つ。生き残るためには「代えの効かない存在」になること。代役3番で2戦連発は柳町の決意の表れだった。【ソフトバンク担当=只松憲】