【水上の女神～レーサーの素顔（３０４）】山本梨菜
ボートレーサー山本梨菜がプレミアムＧⅠ第３８回レディースチャンピオン（福岡）に初出場し、厳しい状態ながらも上々の成績を収めた。
山本はＦ２級からＡ２級に昇格したが、課題もある中で成長の跡を見せている。
現在は休養中で、次の戦いに向けてリフレッシュし、パワーアップを目指す。
苦しみながらも意地を見せた。今月１２日に幕を閉じたプレミアムＧⅠ第３８回レディースチャンピオン（福岡）に初出場した山本は、フライング２本持ちという厳しい状態ながらも８走して６着は２回だけ。上々の動きを見せる相棒１６号機の後押しを受けて、やるべきことをやり切った。
「（Ｆ２でない状態で）ちゃんと戦いたかった。ボートレーサーになってからずっと山あり谷ありで。でも、そんな中で少しずつ上がってこられているかな」
７月からはＡ２級に初昇格したが、２節前の芦屋一般戦での２本目のＦが痛恨だった。初めての大舞台となったレディースチャンピオンでスタート勝負はできなかったが「以前に比べればレースの組み立てができるようになったかな」と道中戦で成長の跡を示した。
「でも、本当に１着が少なくて…。今は２連対率を上げられるようになりたいです。そうすれば勝率も上がってくるはずなので」
現在は１３日から１１月１０日まで９０日間のフライング休み中。出走回数不足のため来年１月からＢ１級に降格となるが、現状の明確な課題は把握しており、休み明けは新たな走りを披露してくれるはずだ。
「とりあえずは一旦ボートを忘れてリフレッシュしたい。次のあっせんが入るくらいから考えて、またパワーアップできるように頑張りたいですね」
戦う気持ちを持続させるために、リセットする時間も必要だ。心身ともに切り替えて、次の戦いを待つ。（立山友基）
＝次回は９月６日に掲載
■山本 梨菜（やまもと・りな）１９９８（平成１０）年３月２６日生まれ、２６歳。佐賀県出身。１２０期として２０１７年５月にからつでデビュー。特技はエレクトーン。趣味はスノーボード。好きな食べ物は刺身。次走は未定。１６３センチ、４７キロ。血液型Ａ。
