元世界3位チリッチ 6か月ぶりに実践復帰へ 近年は右膝の負傷に苦しむ<男子テニス>
元世界ランク3位のM・チリッチが6か月ぶりに復帰することが決定した。35歳で現在は世界ランク1084位で、右膝の怪我に苦しみながらも復帰に向けて意欲を示している。
チリッチは過去に全米オープンを制覇し、ウィンブルドンや全豪オープンで準優勝経験がある。近年は怪我の影響で全豪オープンなどに出場しても勝利を挙げられておらず、再び手術を受ける道を選んだ。
今回の復帰はチャレンジャー大会で実施される予定で、12年3ヵ月ぶりの参戦となる。チリッチはファンやサポーターに感謝を示しつつ、復活への情熱を示している。
男子プロテニス協会のATPは14日に公式サイトを更新し、元世界ランク3位のM・チリッチ(クロアチア)が今月27日に開幕するラファ・ナダル・オープン(スペイン/マナコル、ハード、ATPチャレンジャー)で約6か月ぶりに復帰すると発表した。
35歳で現在世界ランク1084位のチリッチは2014年の全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)決勝で錦織圭を破り四大大会初制覇。その後、2017年のウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)、2018年の全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)で準優勝を飾るなど輝かしい成績を残してきた。
しかし、近年は右膝の怪我に苦しんでおり、昨年1月に手術を敢行。今季は全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)を含むツアー3大会に出場するも1度も勝利できていない。
今年5月には再び右膝の手術を行っており「最高レベルで再びプレーしたいという思いは衰えていない。それどころか、これまでと同じくらい強い。今回の手術がコートへの復帰に近づく助けになると期待している。過去15か月間の旅は困難なものだったけど、復活することに熱意を持っているし、ずっとサポートしてくれている皆さんに感謝している」とつづっていた。
そして今回、全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)と同週に行われるチャレンジャー大会での復帰を予定。出場となれば2012年5月以来 約12年3ヵ月ぶりのチャレンジャー大会参戦となる。