【広島】「河原で練習」広島出身の為末大氏が始球式「投げさせてもらってうれしい」ピースナイター

AI要約

広島-DeNA19回戦は「ピースナイター」として開催され、広島の歴史と思いを継承するイベントである。

始球式では為末大氏が登場し、被爆三世としての思いやカープへの熱い応援を語った。

試合ではピースワッペンを着用し、球場全体が平和の象徴であるピースラインで彩られた。

【広島】「河原で練習」広島出身の為末大氏が始球式「投げさせてもらってうれしい」ピースナイター

<広島-DeNA>◇14日◇マツダスタジアム

 広島-DeNA19回戦は「ピースナイター」として開催された。慰霊の意を表すとともに、広島にとって特別な「8月6日」に対する思いや歴史を継承するイベントとして、今年で17回目となる。

 試合前は、広島出身で陸上400メートル障害で五輪3大会に出場した為末大氏(46)が始球式に登場。長男の誕生日にちなんだ1015の背番号でマウンドに上がり、やや右にそれたワンバウンド投球だった。初めての始球式は思うようにいかず「緊張しました。河原で石を投げて練習してきたんですが、全然ダメでした」と苦笑い。

 父方の祖母が被爆している「被爆三世」でもある為末氏は「小さいころから原爆の話とかはよく聞いていたし、カープの歴史も広島の復興と平和への願いに関係しているので、こういう機会に投げさせてもらえてすごくうれしかったです」としみじみと話した。父親がファンだったことで、自身も広島を応援している。「カープが勝つと元気が出るし、うれしい」と首位を走るチームにエールを送った。

 この試合では新井監督をはじめ広島の首脳陣や選手、審判員がユニホームの袖に「ピースワッペン」を着用して試合に臨んだ。

 5回裏終了時には観客が「ピースナイター新聞」を掲げ球場を緑色に染め、原爆ドームと同じ高さの25メートルにあたる席は赤色のポスターが掲げられ「ピースライン」を表現する予定。