ミスコース続出の競技初日はハイラックス レボが首位。いすゞとミツビシが続く/AXCR2024

AI要約

TOYOTA GAZOO Racingタイランドのマナ・ポーンシリチャードがAXCRアジアクロスカントリーラリー2024の総合首位に立つ。

競技初日のレグ1では、スペシャルステージの距離が短縮されたものの、各選手が道幅の狭いでこぼこ道に苦戦。

日本人ドライバーも上位に位置し、翌日のレグ2に期待が高まる。

ミスコース続出の競技初日はハイラックス レボが首位。いすゞとミツビシが続く/AXCR2024

 8月11日にタイ南部で開幕したAXCRアジアクロスカントリーラリー2024は翌12日、競技初日となるレグ1が行われ、TOYOTA GAZOO Racingタイランドのマナ・ポーンシリチャード(105号車トヨタ・ハイラックス レボ)が総合首位につけた。

 タイ南部のスラタニから中部のカンチャナブリに至る道筋に設定された約2100kmのコースで争われる29回目のAXCR。今年最初の競技は前日にセレモニアルスタートが行われたスラタニがスタート/フィニッシュ地点となるループステージだ。この中に設定されたスペシャルステージ(SS1)は当初162.54kmの予定だったが、雨の影響でコースが短縮されもともとのスタート地点から36.16km進んだ地点からのスタートに。そのため当該ステージの距離は126.38kmとなっている。

 そのSS1はほぼドライコンディションで実施されたものの、道幅の狭いでこぼこ道に各選手が苦戦。さらにミスコースが相次いだ。とくに二輪部門の選手たちがコマ図の読解に手を焼くなか、四輪部門ではダンロップタイヤを履くTGRタイランドのポーンシリチャードが1時間26分44秒でフィニッシュし、1分36秒おくれていすゞ・スパン・エクスプローラー・リキモリ・ラリーチームのトンチャイ・クリンケー(106号車いすゞD-MAX)が2番手に。

 3番手には2022年の総合ウイナーであるチーム三菱ラリーアートのチャヤポン・ヨーター(103号車ミツビシ・トライトン)がつけた。トップとのタイム差は2分45秒だ。

 日本人の最上位は、総合4番手につけたTOYOTA GAZOO Racingインドネシアの塙郁夫(115号車トヨタ・フォーチュナー)で、総合3番手のミツビシとはわずか9秒差。そのチーム三菱ラリーアートの107号車トライトンを駆る田口勝彦もトップ10圏内の7番手に入った。一方、塙のチームメイトで前年大会覇者の青木拓磨(101号車トヨタ・フォーチュナー)は総合15番手発進となっている。

 アジアクロスカントリーラリー2024の競技二日目“レグ2”は大会最長553kmのロングステージだ。なお、全長121kmで予定されていたSS2は後半のセクションがキャンセルされたため、山間部の道や集落を通過する道などが舞台となる75.19kmで争われることになる。

[オートスポーツweb 2024年08月13日]