【バスケ】カリーの「2分12秒」で米国V5「特別な時間だった。ただ夢中で打てばいいんだよ」

AI要約

米国が5連覇を達成し、フランスを決勝で11点差で退けて金メダルを獲得した。主将のステフィン・カリーがクラッチな3ポイントシュートを決めてチームを引っ張り、5大会20年連続の金メダルに導いた。

カリーは決勝だけでなく、準決勝でも神懸かったプレーを見せ、アメリカの勝利に貢献した。チームNO・1の3ポイントシュートで23-24年シーズンのNBAトップ年俸を誇る天才は、圧倒的なプレーを見せた。

カリーは優勝会見で、最後のシュート連発について自信を持つことの重要性を強調。チームは皆が励まし合い、自信を持ち続けたことが勝利をもたらしたと語った。

【バスケ】カリーの「2分12秒」で米国V5「特別な時間だった。ただ夢中で打てばいいんだよ」

<パリオリンピック(五輪)バスケットボール:フランス87-98米国>◇10日(日本時間11日)◇男子◇決勝◇ベルシー・アリーナ

 【パリ=木下淳】米国(世界ランキング1位)が5連覇を達成した。「カリーの2分12秒」で地元フランス(同9位)を11点差で退け、V5に成功。チーム最多24得点を挙げた主将のステフィン・カリー(36)が最終の第4クオーター(Q)残り2分47秒から0分35秒までに3ポイントシュート4本を決め、金メダルを引き寄せた。

 開催国に引導を渡したのは、やはりエースだった。五輪は、ついに初出場。49-41でリードすると。第3Qに入ってからも差を広げていたが、大歓声に後押しされたフランスが徐々に詰める。残り3分4秒で82-79とされ、わずか3点シュート1本差に迫られた時、カリーに最後のスイッチが入った。

 その17秒後に3Pシュートを決める。そこから残り1分52秒、1分19秒、35秒と「2分12秒」の間に4本もの3点シュートを決めて5大会20年連続の金メダルに導いた。

 優勝会見で、最後のシュート連発について聞かれると、こう答えた。

 「シュートを決めて相手を倒すことが求められた。ただ、たとえシュートが外れても夢中になっていればいいんだ。自信を持ち続けて、現在を維持し、その瞬間に動揺しないことだ。私たちは皆、このようなシナリオを経験したことがある」。

 「自信を持ち続けることで自分のシュートを探すことができるんだ。自分が打つべきと思うショットを信じて、これまで生きてきた」

 「最後の2分半は特別だったよ。みんな僕を励ましてくれた。自分たちがやろうとしていることに自信が持てた」

 カリーは準決勝でも神懸かった。ヨキッチ(ナゲッツ)擁するセルビアに大苦戦。一時は17点ビハインドを負ったが、カリーが両軍36得点と爆発した。

 この日もチームNO・1の3点シュート8本(試投12本、成功率67%)。23-24年シーズンの年俸がNBAトップ約81億円を誇る天才が、アメリカを5連覇に導いた。