エッフェル塔のふもとでビーチバレー、グランパレでフェンシング…「特別感ある」選手にも好評だった「映え五輪」

AI要約

「映え五輪」が開催され、パリと近郊の観光地が競技会場になっている。選手や観客からの反応も好評で、特にフェンシングの決勝は際立った演出がされていた。

観客を楽しませる工夫も充実しており、球技ごとにタイムアウトやハーフタイムのダンスパフォーマンスが行われている。遊びの要素が随所に感じられ、スポーツとエンターテイメントが融合している。

パリ五輪の最終日、気晴らしや遊びを楽しみながら仕事に励む様子が描かれている。

◇記者コラム「セーヌのほとり」

 「映え五輪」だ。ベルサイユ宮殿で馬術、エッフェル塔のふもとでビーチバレー、グランパレでフェンシング。パリと近郊の観光地が競技会場となり、現地にいるだけでも楽しい。選手からも「特別感がある」「競技中は見る余裕がなかったが、ここで競技できるのは一生に一度かも」と好評。特にグランパレでのフェンシングの決勝は、会場内にある階段から選手が入場し「選手が主役」と感じる演出となっていた。

 観客を楽しませる工夫も詰まっている。日本の男子プロバスケットボール、Bリーグでよく行われているようなタイムアウトごとやハーフタイム間のダンスパフォーマンスが、どの球技でもある。柔道会場の畳の上でもソロパフォーマーが踊っていたのは、日本人からすると少々驚いたが、これもフランス流なのかもしれない。

 スポーツの語源、ラテン語の「デポルターレ」には「気晴らし、遊び」という意味もある。パリ五輪には遊びの要素が随所に感じられた。残り1日。仕事も楽しもうと朝、昼、夜とエッフェル塔を眺めながら今日も出勤する。(広瀬美咲)(写真はAP)