金メダルのAMI ブレイキンのロス五輪不採用に複雑胸中「残念」「せめてロスまでは…」

AI要約

湯浅亜実(25=ダンサー名・AMI)が、パリ五輪ブレイキン女子で金メダルを獲得し、感慨深い気持ちを明かした。

ブレイキンが2028年ロサンゼルス五輪で不採用になったことに残念な気持ちを表明。

しかし、競技自体が続き、ブレイキンは五輪に限らず盛り上がっていくと前向きな姿勢を示した。

金メダルのAMI ブレイキンのロス五輪不採用に複雑胸中「残念」「せめてロスまでは…」

 パリ五輪唯一の新競技・ブレイキン女子(9日=日本時間10日)で金メダルを獲得した湯浅亜実(25=ダンサー名・AMI)が、同種目の2028年ロサンゼルス五輪での不採用を受けて心境を吐露した。

 AMIは10日、パリ市内で一夜明け会見に出席。初代女王に輝いて「まだ夢みたいな気持ち。本当にすごくうれしくて、頑張ってきて良かったと思うし、まだ夢のようでフワフワしている状況が続いている。メディアの皆様の前で話す機会をいただいて、チームジャパンの皆さんから『おめでとう』と言ってもらって、ちょっとずつ(金メダルを)取れたんだなと実感しています」と充実した表情を浮かべた。

 ブレイキンは米国発祥で、1970年代にニューヨークでストリートダンスとして生まれた。しかし、米・ロス五輪の大会組織委員会は、昨年10月に追加競技の候補から外した。ブレイクダンスを競技スポーツととらえることに、違和感があったとみられる。

 AMIは「米国がブレイキン発祥の国というのもあって、(不採用は)すごく残念な気持ち。たくさんのBガール、Bボーイたちが『せめてロスまではやってほしかった』と言っていた。そこが発祥だし、そこでやることで、今回とは違う盛り上がりを見せると思っていた。(パリ五輪を)見に来てくれた人もすごく残念そうだし『初めて見たけどすごく面白かった』と言ってくれた人もいた」と胸の内を明かした。

 それでも、競技自体は続いていくだけに「ブレイキンは五輪が全てではないし、五輪がなくてもブレイキンは引き続き盛り上がっていくと思う。そこに関しての不安はない」と前を向いた。

 この日は男子の同種目が行われ、開会式で日本選手団の旗手を務めた半井重幸(22=ダンサー名・SHIGEKIX)が出場する。