「レッドソックスで吉田正尚より好調な打者はいない」と地元局絶賛も…チャンスで代打を送られる 対左腕の相性の悪さが影響か

AI要約

吉田正尚外野手は3試合連続マルチ安打を途切れさせ、試合前から期待されていたが、代打を送られて退場し、3打数無安打だった。

前年に比べてシーズン後半でも好調を維持しており、健康状態も良好であることが打撃に影響している。

左投手に対する成績が右投手に比べて低く、対戦相手の先発投手が左腕の時にベンチスタートが目立つ。

「レッドソックスで吉田正尚より好調な打者はいない」と地元局絶賛も…チャンスで代打を送られる 対左腕の相性の悪さが影響か

 ◇9日(日本時間10日)MLB レッドソックス4―8アストロズ(ボストン)

 レッドソックスの吉田正尚外野手(31)は地元のアストロズ戦に「3番・DH」で先発したが、7回に代打を送られて退き、3打数無安打。3試合連続マルチ安打が途切れた。

 打てども打てども、信頼を得られない。3―5と逆転された直後、7回2死一、三塁で迎えた吉田の第4打席。長打が出れば同点という場面で、相手投手が左腕ファーガソンとみるとコーラ監督は左打ちの吉田に右打ちのジャンセンを代打に送った。

 試合前、地元中継局NESNのデーブ・オブライエン実況は「いまのRソックス打線でマサ(吉田)以上に好調な打者はいません。直近のロイヤルズ3連戦は14打数8安打でした」と、ワイルドカードを争うライバル相手の爆発を紹介した。

 横浜でプレー経験がある同局のルー・マローニ解説者も「しかも、小さなサンプルサイズだけじゃない。ここ32試合は打率3割3分6厘、OPS・900に4本塁打。健康で体調がいいのが大きい。ずっと悩まされていた(左手)親指痛がなくなったことが打撃を見ても分かる」と同調した。

 また、同実況が「しかも昨季と違い、シーズン後半戦に打っているのも好印象です。いい時期にバットが振れてきています」と語ると、同解説者も「去年は後半戦にガス欠だったからね」と重ねた。

 吉田はメジャー1年目の昨季、球宴前のシーズン前半戦は打率3割1分6厘に対し、後半戦は2割5分4厘だった。それが今季は、前半戦2割6分が後半戦は3割3分で、『竜頭蛇尾』を完全に払拭している。

 それでもこの日は絶好機に代打を送られ、さらに相手先発が左腕の試合はベンチスタートも目立つ。対右腕が打率3割1分1厘、対左腕が2割3厘というデータがプレー機会の大きな障害となっているようだ。