持ちタイム65人中58位「ワンチャンあるかも」でつかんだマラソン代表 赤﨑暁、史上最難関コースも父の教え「楽しんでベストを」【パリ五輪】

AI要約

パリ五輪™の男子マラソンは最も美しく、最も過酷なコースとされる。

日本からは3人のランナーが出場し、代表には大迫傑、小山直城、赤﨑暁が選ばれた。

赤﨑は100年ぶりに熊本県からのマラソン代表となり、MGCでの喜びを小山と共有した。

持ちタイム65人中58位「ワンチャンあるかも」でつかんだマラソン代表 赤﨑暁、史上最難関コースも父の教え「楽しんでベストを」【パリ五輪】

8月10日に行われるパリオリンピック™の男子マラソン。そのコースは最も美しく、最も過酷な42.195kmとされ「五輪史上最難関」と言われる。

日本からは3人が出場する。東京五輪で6位入賞を果たした後、一度競技から離れ、再び五輪のマラソン代表の座を掴んだ大迫傑(33、ナイキ)。去年10月に行われた、パリ五輪代表選考会マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)で優勝した小山直城(28、Honda)。そしてMGCで2位で代表入りを果たした赤﨑暁(26、九電工)だ。

赤﨑は熊本県大津町出身。世界記録を3回更新した「日本マラソン界の父」金栗四三以来、熊本県勢100年ぶりのマラソン代表だ。MGCでは、放送に映っていない、フィニッシュ後の赤﨑と小山の会話が印象的だった。パリ五輪代表内定の喜びを抱き合って分かち合った二人。

赤﨑:誰も僕らの事予想していないっすよ。やってやりましたね!

小山:ノーマークだったもんな。マークされてないから。

赤﨑:絶対そうですよ。

小山:楽しみや。

赤﨑:エッフェル塔観にいきましょう!

2時間4分56秒の日本記録を持つ鈴木健吾(富士通)と2度の日本記録を更新し東京五輪6位入賞の大迫傑が2強と目されていた。MGC前の小山の自己ベストは2時間7分40秒、赤﨑は2時間9分01秒とエントリーした65人中58位。しかし、赤﨑はMGCの前に両親に予言していたという。

父・俊文さん:

8月のお盆の休みに帰省してきたので、マラソンの話になって、本人の方から「お父さん、俺、今度のMGCはワンチャンあるかもしれないよ。何かそんな気がするんよ」って。「どういうこと?」って言ったら、「2時間5分、6分台を目指すのが普通のマラソンなんだけど、MGCは順位を決めるから、持ちタイムの2時間9分台のレースに持ち込めば、自分も同じ力を持っているので、ゼロじゃないと思ってる」ということを言っていました。当然2位になるとは思っていなかったので、何をしていいか分からない状況でした。