【レスリング】藤波朱理が父と金メダルの抱擁「本当はタックルにいこうと思っていた」

AI要約

藤波朱理が初の五輪金メダルを獲得し、喜びを語った。

決勝での勝利を振り返り、コーチや相手への感謝を述べた。

左ヒジの負傷を乗り越えた藤波は、経験に意味を見出している。

【レスリング】藤波朱理が父と金メダルの抱擁「本当はタックルにいこうと思っていた」

 レスリング女子53キロ級の藤波朱理(20=日体大)が、初五輪のパリ五輪で金メダルを獲得した喜びを語った。

 8日の決勝でルシア・ジェペス(エクアドル)に勝利し、公式戦の連勝は137とした藤波は「この瞬間を思い続けて、願い続けてここまでやってきたので、それを実現できて、うれしい、うれしい、うれしいという気持ちです」と満面の笑みを浮かべた。

 決勝については「コーチたちと対策をすごくやってきた。それを出せたかなという思いと、(相手は)自分を奮い立たせてくれる存在だったので、試合が終わってありがとうという気持ちを伝えました」と振り返った。

 決勝前の心境は「やることは変わらず、マットの上に上がってやることは変わらないけど、やっぱ五輪の雰囲気、決勝というのを4年に1度しかないこの舞台を存分に味わおうという気持ちで挑みました」と明かした。

 金メダルが決まると、父の俊一コーチに抱きついた。「本当はタックルにいこうと思っていたんですけど、抱きつきにいっちゃいましたね」と笑った。

 左ヒジの負傷を乗り越えての金メダル。藤波は「3月に大きなケガをして、そのときはもうだめかもしれないとか、なんで今なんだとか思ったときもあったけど、今となって思えるのは、起こること全てに意味があって、今この瞬間を輝かせてくれるための経験だったと思う」と言った。