スケボー開心那が銀メダル!15歳が東京五輪の銀に続き2大会連続の快挙達成 金と0・55点差

AI要約

開心那がパリ五輪の女子パークで銀メダルを獲得し、日本最年少メダリスト記録を更新。

開は高い難易度のトリックを成功させ、喜びを爆発させるも、最終的にはオーストラリアの選手に及ばず。

東京五輪での活躍から急成長し、パリ五輪でも期待通りの滑りを見せた開は、日本勢のスケートボードの台頭を象徴する存在となった。

 ◇パリ五輪第12日 スケートボード(2024年8月6日 コンコルド広場)

 女子パーク決勝が行われ、21年東京五輪で12歳11カ月で銀メダルを獲得して日本選手で最年少のメダリストになった開心那(15=WHYDAH GROUP)が92・63点で銀メダルを獲得した。草木ひなの(16=スターツ)は69・76点で8位だった。

 開は予選を88・07点で1位通過。運命の決勝、1本目から難易度の高いトリックを披露しながらもフルメークを達成。91・98点のビッグスコアをマークすると、「キャー!」と叫んで喜びを爆発させた。

 その後、最終3本目でアリサ・トルー(オーストラリア)、スカイ・ブラウン(イギリス)が完璧なランを披露。開も果敢に攻めてスコアを伸ばしてブラウンは超えたものの、トルーには及ばなかった。

 21年東京五輪では12歳11カ月で銀メダルを獲得し、13歳10カ月でストリート種目の金メダルを獲得した西矢椛を抜いて、五輪の日本最年少メダリスト記録を更新。当時はあどけない表情が魅力の中1だったが、わずか3年で身長が20センチ以上伸びるなど急成長。滑りの面でもエアを中心に組み立てる他の選手とは一線を画す、グラインド系の技で各種大会で上位に食い込み、五輪予選シリーズは堂々の1位で2大会連続五輪を決めた。

 スポーツデータの分析や提供を行う専門会社、グレースノート(本社・米国)のパリ五輪メダル予想でも、開幕直前までの数回に渡り、一貫して金メダル候補に挙げられていた開。東京五輪王者の四十住さくら、同い年のスカイ・ブラウン(英国)ら強力なライバルをも上回る期待を背負いながら、パリでも自分の滑りを貫いた。

 スケートボードの今大会の日本勢は男子ストリートで堀米雄斗(三井住友DSアセットマネジメント)が連覇、女子ストリートで吉沢恋(ACT SB STORE)が金メダルを獲得しており、開きの戴冠で、東京大会に続き4種目中3種目を日本勢が制覇。スケートボード大国であることを知らしめた。

 ◇開 心那(ひらき・ここな)2008年(平20)8月26日生まれ、北海道出身の15歳。第一学院高在学中。5歳でスケボーを開始。12歳で臨んだ21年東京五輪で銀メダル獲得。パリ五輪予選シリーズ総合1位で出場権獲得。東京五輪時の1メートル46だった身長は現在1メートル70。