バスの運転手も野球部の卒業生 5年ぶりの甲子園 岡山学芸館

AI要約

岡山学芸館が全国高校野球選手権大会に向けて練習を行った。

選手たちは投球感覚を保つためにシート打撃を行い、指導者も様々な面でサポートしている。

過去の経験を活かし、送迎バスの運転手として活躍する元選手の姿も紹介されている。

バスの運転手も野球部の卒業生 5年ぶりの甲子園 岡山学芸館

 第106回全国高校野球選手権大会(朝日新聞社、日本高校野球連盟主催)に岡山代表として出場する岡山学芸館は5日、兵庫県西宮市の鳴尾浜臨海公園野球場で練習をした。

 初戦は10日、聖カタリナ(愛媛)戦と決まり、7月29日の岡山大会決勝から間隔が空く。投球感覚を鈍らせないため、沖田幸大選手(3年)や丹羽知則選手(同)ら5人の投手がシート打撃でそれぞれ打者10人ほどを相手に投げた。

 練習開始時に雨が降った影響もあり、強い湿気の中での約2時間。佐藤貴博監督は、甲子園球場の蒸し暑さを念頭に、「この天気の中で練習できたのはよかった。攻撃でよく使うサインの確認もできた」と話した。

 大阪市内の宿舎から甲子園や練習会場への送迎バスを運転するのは、両備バス岡山営業所の景山秀一さん(44)。

 1998年の岡山大会に学芸館の1番・中堅手として出場した。卒業後は社会人で軟式野球を続け、選手としての引退を機に両備に移り、バスの運転手になった。普段は観光バスを担当しているという。

 岡山学芸館が前回甲子園に出場した5年前に続いて担当となった。大会中の送迎は早く着きすぎてもだめ。「渋滞情報をこまめに見ながら、臨機応変に対処しています」と話す。

 後輩たちを「みんな仲が良い」と見つめ、「1勝した前回より長く滞在できるよう頑張ってほしいです」。(大野宏)