【体操】個人総合&団体総合2冠の岡慎之助は銅メダル、あこがれ鄒敬園と同じ舞台で競演

AI要約

岡慎之助は種目別平行棒の決勝で銅メダルを獲得。高校時代の成長痛に苦しみながらも、現在は安定した演技が可能となっている。

岡は中国の鄒敬園を尊敬し、その美しい演技に憧れている。世界的な美しさを追求する姿勢を持っている。

個人総合では4大会連続で日本勢6人目の王者となり、まだまだ体操の技術向上を目指している。

【体操】個人総合&団体総合2冠の岡慎之助は銅メダル、あこがれ鄒敬園と同じ舞台で競演

<パリオリンピック(五輪):体操>◇5日◇種目別決勝◇ベルシー・アリーナ

 男子の種目別平行棒の決勝が行われ、個人総合、団体総合2冠の岡慎之助(20=徳洲会)は銅メダル

 バーを握れているだけで幸せだ。高校時代は成長痛に悩まされた。特に手首。「左手で鍵を閉めることもできなかった」と特に高2の半年間は苦しんだ。鉄棒のプロテクターすらまともに装着できないほど。あん馬なら肘をついて、バケツに両足を入れて旋回練習した。「めちゃくちゃ痛かったんで」と振り返る制約の日々だった。

 いま、不安をなく演技ができる。平行棒ではもう1つの幸せもある。あこがれる中国の鄒敬園。東京五輪の種目別覇者で、世界最高峰の美しさでライバルたちを圧倒する王者。「さばき方が好き。あそこが理想ですね」と高みを見る。岡自身も「一生やっていた」と時には1時間にも及ぶ小学生時代からの倒立練習で、世界的に美しさには定評はあるが、上には上がいる。

 個人総合は、日本勢として12年ロンドン五輪から4大会連続で6人目となる王者となった。「世界の顔」となっても、まだまだ体操を極めていく。