【パリ五輪】韓国選手がどうしてもメダルを獲らなくてはいけない“ワケ”「1年半は練習もプレーもできないよ」

AI要約

パリ五輪日本代表は現地8月3日終了時点で金メダル8個と国別で7位につけている。韓国代表が金メダル数やメダル総数で日本と接戦の中、米メディアが兵役免除制度による韓国勢の躍進に注目。

米メディア『USAトゥデイ』はゴルフ競技で首位を追う韓国代表2人が兵役免除制度の影響を指摘。アスリートや芸能人には国際大会での活躍が認められれば兵役免除の制度がある。

韓国代表は栄光のために戦っていると主張し、兵役がアスリートに与える影響についても言及。兵役延期や免除は日本でも一部知られている制度である。

【パリ五輪】韓国選手がどうしてもメダルを獲らなくてはいけない“ワケ”「1年半は練習もプレーもできないよ」

 パリ五輪日本代表は現地8月3日終了時点で金メダル8個と国別で7位につけている。その1つ上、6位にはお隣韓国代表がつけており、9個。銀メダル、銅メダル合わせた合計のメダル数でも日本の22に韓国の21と接戦。実は東京五輪では金6、銀4、銅10で計20とすでに前回の記録を超えている。韓国勢の躍進目覚ましい中で、海外メディアからはある指摘がなされた。

 米メディア『USAトゥデイ』は現地3日に第3ラウンドを終えたゴルフ競技でそれぞれ首位を4打差、7打差で追う韓国代表のキム・トムとアン・ビョンフンがスポーツとしての意味以上に勝つ“理由”があるとした。

 それが“兵役免除”だ。韓国では健康な成人男性(満19歳~35歳)は約20か月間、兵役に就く義務があり、学業や仕事の都合で延期する場合もあるがそれはアスリートや芸能人も対象。しかし例えばアスリートであれば五輪等の国際大会でメダルを獲得、アジア1位などの活躍が認められればその限りではない、という制度があるのだ。

 日本では知っている人も多いこの制度。キムは「私たちは(兵役)免除のためではなく、国のためにあの場に立っている、それが最も重要なこと。それが韓国人の誇りだ」とあくまで栄光のために戦っていると記者団に話しつつ、アンは兵役がアスリートに与える影響について、「1年半くらいは練習もプレーもできないよ。ゴルファーにとっては非常に厳しい状況だ」と話した。

構成●THE DIGEST編集部