【柔道】相次いだ〝誤審疑惑〟 金野強化委員長「難しい問題…より良いルールにしていかなければ」

AI要約

全日本柔道連盟の金野潤強化委員長がパリ五輪の柔道競技について誤審疑惑に言及し、チームの感謝を伝えた。

個人戦での金メダル獲得や誤審に関する問題点を指摘する中、金野委員長は審判の難しさに言及し、今後の対応を明かした。

全柔連はIJFに意見を提案し、より良いルールにしていくために努力していくと強調した。

【柔道】相次いだ〝誤審疑惑〟 金野強化委員長「難しい問題…より良いルールにしていかなければ」

 全日本柔道連盟の金野潤強化委員長が3日(日本時間4日)にパリ市内で取材に応じ、相次いだ誤審疑惑について言及した。

 パリ五輪の柔道競技最終日となったこの日は、シャンドマルス・アリーナで混合団体の決勝が行われ、日本はフランスに3―4で敗戦。初の金メダルには届かなかったが「チームみんな頑張ってくれた。本当にありがたいし、すばらしい選手たちとここまで来れて、ありがたい」と感謝を口にした。

 今大会は個人戦で3個の金メダルを獲得。男子66キロ級の阿部一二三(パーク24)と男子81キロ級の永瀬貴規(旭化成)が連覇を成し遂げた一方で、男子60キロ級の永山竜樹(SBC湘南美容クリニック)への判定など、審判の誤審が大きな波紋を呼んでいる。

 金野委員長は「ミクロの面で見ると、安定性というか、そういったものが我々もちょっと感じられなかった。しかし、これは柔道の特性的なところもあって、完全にぴったりと寸分たがわぬような形でタッチをするのは、なかなか難しい問題だと思う」と告白。言葉を選びながらも、複雑な思いを口にした。

 今後は全柔連としても対応を練っていく方針。「連盟からIJF(国際柔道連盟)にしっかり投げかけていきながら、選手たちの意見も募っていきたい。より良いルールにしていかなければいけない。我々も永山選手の件は、しっかりとは文章を出している」と明かした上で「柔道が安全で、楽しい競技になるような、そんなルールを日本からもしっかりとIJFに発信していきたい」と語気を強めた。