なでしこジャパン、宮澤ひなたが挑む「女子サッカー界としても大きな一戦」。アメリカ戦は「総力戦」で勝利を【パリ五輪】

AI要約

宮澤ひなたがアメリカ女子代表戦に向けてコメント。怪我から復帰し、海外での経験を生かし個の強さを意識。

無得点ながらもチームに貢献し位置を問わずプレー。アメリカ戦に向けて大きな一戦になると意気込む。

総力戦でチーム全員で戦い準決勝進出を目指す宮澤ひなた。果たしてゴールを決めることができるか。

なでしこジャパン、宮澤ひなたが挑む「女子サッカー界としても大きな一戦」。アメリカ戦は「総力戦」で勝利を【パリ五輪】

 パリ五輪(パリオリンピック)2024女子サッカー競技・準々決勝、アメリカ合衆国女子代表対なでしこジャパン(日本女子代表)が3日に行われる。この試合の前日になでしこジャパンMF宮澤ひなたが取材陣のインタビューに応えている。アメリカ戦に臨む前に何を語ったのか。

 宮澤は昨年に行われたFIFA女子ワールドカップでは5得点を挙げる活躍を見せて、見事得点女王に輝いた。そして、W杯後の2023年9月にマイナビ仙台レディースからイングランド・ウィメンズ・スーパーリーグ(WSL)の強豪マンチェスター・ユナイテッドへステップアップとなった。だが、宮澤は昨年12月のブラジル女子代表戦で足首の骨折という重傷を負い、フルでシーズンを戦うことができなかった。

 それでもシーズン終盤に復帰し、パリ五輪メンバーに選出された。宮澤はマンUでの1年について「W杯を終えて移籍して、やっとチームに馴染めた段階で怪我をしてしまったので、コンスタントに戦ってていうのはできなかった昨季で、でもやっぱり海外は個の強さだったりとか、ボールへの執念とかは本当にすごいなと感じる」と振り返りつつ、「そこはその個人で剥がす場面だったりとか、守備の対応だったりとか、そういったところは個人として伸ばしていきたいところではある」と話した。

 イングランドで成長を遂げ、臨んだ今大会ではここまで無得点だが、ウイングバックやシャドーなど様々な位置でプレーしながら、チームに貢献してきた。「普段はああいう位置にはいないというところでは、立ち位置だったり、難しさはありますけど、W杯の時とは違って人数も少ないですし、総力戦という意味では、1つのポジションよりはできたほうが、チームとしての入れ替わりだったりとか、そういう試合の流れとか変わるところはあると思う」と言及している。

 準々決勝のアメリカ戦について宮澤は「大きな大会で当たるイメージがありますし、自分が小さい時でもやっぱそれを感じていたというか、決勝とか勝ち上がるにつれて絶対通らなければいけない壁というか、そういうイメージはあるので、ここを破らないといけないと思いますし、すごく大きな一戦になるかなっていうのは、今の自分たちもそうですし、女子サッカー界としても大きな一戦になると思う」と意気込んでいる。

「ここから本当厳しい戦いだと思いますけど、総力戦でチーム全員でしっかり一戦一戦戦っていきたいなと思います」と語る宮澤は、ゴールという結果でチームを準決勝に導くことができるか。

(取材・文:折原亘)