【ボーイズリーグ】上三川ボーイズ、土壇場7回2死から追いつき、タイブレークで逆転サヨナラ勝ち
エイジェックカップ第55回日本少年野球選手権大会の上三川ボーイズと東広島ボーイズの熱戦を通じ、上三川ボーイズが延長8回タイブレークで勝利した。
荒川と徳森の活躍が際立ち、チームは諦めずに逆転勝利を収めた。監督の戦術も効果を発揮し、ナインの結束が勝利につながった。
荒川と徳森は勝利の喜びを共有し、チームメイトとの絆が最高のものであると表現した。
◆エイジェックカップ第55回日本少年野球選手権大会 ▽2回戦 上三川ボーイズ(栃木県支部) 9X―8 東広島ボーイズ(広島県支部)=8回タイブレーク=(8月3日・南港中央球場)
中学生の部2回戦の上三川ボーイズと東広島ボーイズの一戦は、息詰まる熱戦となったが、延長8回タイブレークの末、上三川ボーイズに勝利の女神はほほえんだ。
1点を追う8回の攻撃は、1死満塁からスタート。先頭打者が三振に終わり、絶体絶命のピンチ。だが、打席に入った荒川は冷静だった。「それまで無安打だったので、何も考えず、振り抜くだけでした」。打球は左中間へ。三塁走者・元西に続き、二塁走者の徳森も生還。逆転サヨナラ勝ちに、ナインの歓喜の輪があっという間に広がった。
7回も土壇場で追いついた。簡単に2アウトを取られたが、元西が左中間へ二塁打し出塁。すると徳森が「絶対にかえそうと。みんなの喜んでいる顔が見られてよかった」と左前へ同点タイムリーを放っていた。
一時は5点リードを許したが、ナインは諦めず。これまでエース・神永彪を中心に守りの野球で勝ち上がってきたが、「エースばかりではなく、野手の力でカバーしよう」という臼井監督の言葉を実践し、勝利をつかみとった。
劇的勝利に荒川は「人生で一番うれしい」と笑み。徳森も「最高の仲間です」ととびきりの笑顔だった。
◇両チームスタメン
【上三川】
1 中 荒川
2 右 神永帆
3 遊 菊地
4 一 須藤
5 三 藤澤
6 左 元西
7 二 徳森
8 投 神永彪
9 捕 大貫
【東広島】
1 二 村上
2 一 松原
3 投 福井
4 中 三宮
5 左 村本
6 右 中山
7 三 森島
8 遊 中村
9 捕 向井