【柔道】敗退号泣の阿部詩が試合復帰、残り1秒で勝利!混合団体戦初戦スペイン戦の先鋒で出場
混合団体戦での試合復帰を果たした阿部詩が一本勝ちし、日本チームは初戦を制す
阿部詩と兄の一二三を含む日本チームは男女14階級全員が登録リストに入っている
個人戦で金メダルを獲得した阿部詩が混合団体戦で初勝利を挙げるも、2連覇は叶わず号泣
<パリオリンピック(五輪):柔道>◇3日◇混合団体戦◇1回戦◇シャンドマルス・アリーナ
【パリ=木下淳】最終日は混合団体戦が始まり、第1シードの日本は2回戦から登場した。女子52キロ級の2回戦でまさかの敗退を喫し、大会2連覇を果たせず号泣した阿部詩(24=パーク24)が試合復帰。初戦スペイン戦の57キロ以下級に先鋒として出場し、階級が1つ上のトロソレルに残り1秒、一本勝ちした。技ありを取られた後、技ありを奪い返し、最後に投げ切った。
◆初戦メンバー
女子57キロ以下 阿部詩
男子73キロ以下 橋本壮市
女子70キロ以下 高市未来
男子90キロ以下 村尾三四郎
女子70キロ超 高山莉加
男子90キロ超 斉藤立
詩の兄で男子66キロ級2大会連続金メダルの一二三、前日の女子78キロ超級で左膝を痛めて敗者復活戦を棄権した素根輝も含め、日本は男女14階級が全員登録リストには入っている。
詩を巡っては、日本女子の増地克之監督が7月30日の取材で、翌31日から調整を再開することを明らかにしていた。混合団体戦が正式種目になった前回21年の東京五輪では、詩は初戦のドイツ戦に1階級下ながら1試合、出場していた。当時は敗れたが、今回で混合団体戦の初勝利となる。
兄との2連覇を狙っていた個人戦で、金メダルに輝いた世界ランキング1位のケルディヨロワ(ウズベキスタン)と2回戦で対戦。技ありをリードした後、谷落としで逆転の一本負けを喫していた。
混合団体戦は、各チームの登録メンバーから毎試合6人(男女3人ずつ)が出場する。男子が73キロ以下、90キロ以下、90キロ超、女子が57キロ以下、70キロ以下、70キロ超。3勝3敗など同点の場合は、無作為に選ばれた階級の選手が代表戦を行う。計19チームが参加する。