新添「頭が真っ白に」 五輪で持ち味出せず―柔道〔五輪〕

AI要約

柔道女子70キロ級の新添遥菜選手が、期待された金メダルを逃し涙を流す姿が話題となっている。

新添選手は準々決勝で敗れ、敗者復活戦でも力を出せずに敗北する苦しい一戦となった。

内股に期待されながらも、気持ちの整理がつかず成績を残せなかった新添選手。混合団体戦での挽回を誓っている。

新添「頭が真っ白に」 五輪で持ち味出せず―柔道〔五輪〕

 金メダルも期待された新添は、自分らしさを出せないまま終わった。

 柔道女子70キロ級の敗者復活戦で力尽き、「もう情けないというか、申し訳ない気持ち」と目に涙を浮かべた。

 五輪の独特な空気感の中、「いつもの国際大会だったら冷静に考えて柔道ができたと思うが、きょうは頭が真っ白になってしまった」。準々決勝でファンダイケ(オランダ)を相手にペースをつかめないまま、小外刈りで技ありを奪われて敗れ、左腕を痛めた。敗者復活戦も技が出ないまま、指導三つの反則負けを喫した。

 天才肌の内股に、海外選手に物おじしない戦いぶりを周囲から期待されてきた。しかし、欲がなく開花は遅かった。昨年の世界選手権で優勝し、約1年前に五輪代表が決定。地道に組み手などの課題を克服してきたが、成果は見せられず。「成長する前の駄目な自分に戻ってしまった感覚がある」と唇をかんだ。

 最終日の混合団体戦ではカギを握るメンバーになる。「迷惑をかけないように頑張る」。挽回のチャンスは残っている。