【パリ五輪】山本有真が5000m初五輪で果敢な“大逃げ”「この景色を忘れない」

AI要約

山本有真(積水化学)は、パリ五輪・陸上競技女子5000m予選に出場し、17位で決勝進出を逃した。

山本は自己ベスト更新を目標にしてレースに臨み、スローペースの中で大逃げを試みるも、最後は吸収されてしまった。

山本は前向きな姿勢を見せ、今回の経験を生かして次の大会に向けて成長を目指す意欲を示した。

【パリ五輪】山本有真が5000m初五輪で果敢な“大逃げ”「この景色を忘れない」

◇パリ五輪・陸上競技(8月1日~11日/フランス・パリ)2日目

パリ五輪・陸上競技の2日目イブニングセッションに行われた女子5000m予選に出場した山本有真(積水化学)は1組に入り、15分43秒67の17着で決勝進出はならなかった。

300mで一気に飛び出した山本。「予選通過より、まずは自己ベスト(15分16秒71)の更新を目標にしていました」。その後も自分のペースで走り、スローペースとなった2番手集団から“大逃げ”のかたちとなる。

「(1周)72~74秒くらいで刻んでいこうと思っていましたが、まさか3000mまで一人旅になるとは」。3300mで吸収されてからは「ついていこうと思ったのですが、スピード感がまったく違いました。それでも少しは踏ん張ったのですが、あっさり抜かされました」。

それでも、昨年初出場だったブダペスト世界選手権は「恐怖に負けてしまった」ところから、積極的な姿勢を見せた山本。

「先頭を走れてすごく良い景色を見られましたし、自信になりました。純粋に走ることを楽しめましたし、記録に届かなかった悔しさもありますが、終わっちゃったという寂しさもある」と言い、「日本代表という実感が湧いたので、今回の経験を生かして次こそ決勝に行けるような実力をつけて、この景色を忘れないで来年の東京世界選手権に向かっていきたい」と笑顔で会場をあとにした。