なぜ呼ばれない? U-23日本代表に招集されなかったJリーグの主力(4)希少な左利き! まるで遠藤航のような潰し屋

AI要約

サッカーU-23日本代表のグループステージ突破を決めた選手たちと、Jリーグで活躍できずパリ五輪メンバーに招集されなかった選手の対比。

選手層の厚い中盤で選外となったMF田中聡の存在と、左利きのボランチとしての特徴や複数ポジションをこなせる柔軟性。

田中のポリバレントな能力が五輪メンバーに加われば、U-23日本代表にとって重要な戦術的選択肢となった可能性。

なぜ呼ばれない? U-23日本代表に招集されなかったJリーグの主力(4)希少な左利き! まるで遠藤航のような潰し屋

 グループステージ突破を決めたサッカーU-23日本代表。大岩剛監督に選ばれた精鋭たちはその実力を遺憾無く発揮しているが、その影にはJリーグでの活躍も実らずパリの大舞台に立てなかった選手たちもいる。今回はパリ五輪メンバーに招集したかったJリーガーをピックアップして紹介する。※成績は『transfermarkt』を参照

MF:田中聡(たなか・さとし)

生年月日:2002年8月13日

所属クラブ:湘南ベルマーレ

2024リーグ戦成績:19試合3得点2アシスト

 U-23日本代表の中盤はまさに激戦区だ。海外移籍を控えていたとはいえ、松木玖生(FC東京)を選外とする決断を下せるほど、中盤の選手層は厚い。そのため、もともとU-23日本代表の中で絶対的な存在とまでは言えなかった田中聡がパリ行きを逃したのも致し方ないことなのかもしれない。

 だが、田中が希少な左利きのボランチである点、湘南ベルマーレの偉大な先輩である遠藤航を思わせる球際の強さがある点を踏まえると、パリにその姿があっても良かったのでは?と考えてしまう。

 ボランチにとどまらず、複数ポジションをこなせるのも田中の魅力だ。湘南では守備時に1列下がって最終ラインに入ることもあり、U-23日本代表では逆に1列前でプレーしてゴールを決めたこともある。1人で何役も担える存在は、五輪のような短期決戦で重宝される傾向にある。

 ポリバレントな田中が本大会メンバーに入っていれば、U-23日本代表はさらに多くの戦術的な選択肢を持つことができたかもしれない。