村尾『三四郎』、由来は『姿三四郎』からではなく…「両親は柔道をやらせたかったわけじゃ」名前に導かれるようにパリで銀メダル

AI要約

村尾三四郎が初出場のパリ五輪柔道男子90キロ級で銀メダルを獲得したが、東京五輪金メダリストのラシャ・ベカウリに逆転負けした。

村尾は常にベカウリとの金メダル争いを意識しており、柔道家としての道を進んできた。

「姿三四郎」の名前の由来は父からであるが、村尾の名前に導かれるように柔道の道を進んできた。

村尾『三四郎』、由来は『姿三四郎』からではなく…「両親は柔道をやらせたかったわけじゃ」名前に導かれるようにパリで銀メダル

◇31日 パリ五輪 柔道男子90キロ級(シャンドマルス・アリーナ)

 初出場の村尾三四郎(23)=JESグループ=は銀メダルだった。最大のライバルだった東京五輪金メダリストのラシャ・ベカウリ(ジョージア)を相手に、先に技ありを奪ったが、その後、2つの技ありを許して逆転負けした。

 「令和の三四郎」が柔道大国フランスで、世界の頂点に立つことはできなかった。決勝の相手は東京五輪金メダリストのベカウリ。村尾は常々言っていた。「ベカウリ選手に勝たないと五輪の優勝はない。対ベカウリ選手っていうのは、練習の中では意識している」。昨年8月にパリ五輪代表に内定した時には、すでにベカウリとの金メダル争いを想定していた。

 「柔道」「三四郎」とこれば、柔道家を主人公とした小説「姿三四郎」が浮かぶが、村尾の名の由来はここからではない。米国人の母と日本人の父のもとに生まれ、「三四郎」の名は父がつけた。「生粋の日本人に育てるためっていうので、(両親は)柔道をやらせたかったわけじゃないんですけど、結果的に始まってました」。名前に導かれるように、進んだ柔らの道。最初の五輪では美酒に酔うことはできなかった。