五輪=選手村でエアコン注文急増、熱波で「環境配慮」に早くも限界か

AI要約

パリ五輪選手村のエアコン設備が不要になると期待されていたが、急上昇する気温で多くの代表団がエアコンを注文し始めた。

室内温度を下げるためにエアコンの購入やレンタルが認められ、選手らも手を伸ばし始めている。

一部の選手はエアコンの調達が間に合っていない状況で対応している。

五輪=選手村でエアコン注文急増、熱波で「環境配慮」に早くも限界か

Michael Rose

[パリ 30日 ロイター] - パリ五輪の大会組織委員会は、地下水を利用した冷房システムや壁の断熱、ブラインドの活用などで選手村のエアコン設備が不要になり、史上最も環境に優しい大会が実現できると期待していた。

だが、パリでは気温が急上昇し、多くの代表団が対策に追われている。開会式で大雨が降るなど週末は雨が続いたが、30日には熱波で気温が30度半ばまで上昇した。

選手村の担当者によれば、エアコンの注文が急増したため一時は在庫がなくなった。特にアジアの選手団から注文が多いという。

室内温度は26度以下になるよう設計されており、パリのイダルゴ市長は大会前、冷房設備を信頼するよう各団に呼びかけていたが、暑さを考慮して選手団はエアコンの購入やレンタルが認められている。

フランスは伝統的にエアコン保有者が少ないが、同国の選手らも手を伸ばし始めている。

競泳のアシア・トゥアティ選手は「携帯式のクーラーを持っている。寝室にはエアコンがなかったが、暑くなりすぎたため設置してもらった」と説明。また、こうした機器の調達が間に合っていない選手もいるという。