オリンピック選手が日本を羨望「東京はとても機能していた」 “食料不足”に悩む選手村の現状とは

AI要約

パリ五輪の選手村では食料制限により選手に生肉提供が困難な状況が発生している。

選手たちは食糧不足に近い状況を訴え、理想と現実のギャップを指摘している。

大会のケータリング業者は改善策を模索中であり、消費量が多い食材の調達を増やす対応を行っている。

オリンピック選手が日本を羨望「東京はとても機能していた」 “食料不足”に悩む選手村の現状とは

 パリ五輪は26日(日本時間27日)に開会式を行い競技が本格的にスタートした。選手たちが実力通りの結果を出すのに不可欠なのが食事だ。ところが選手村の食堂では問題続出。「チキンを一かけら取ることだって難しい」という証言まで飛び出している。

 英高級紙「タイムズ」の日曜版「サンデー・タイムズ」が「五輪選手村の食料制限で選手に生肉提供」という見出しで伝えている。英国選手団のある選手が「食料事情は今、困難な状況にあります。想像されているほどうまく運営されておらず、(前回大会の)東京はとても機能していましたね。この数日間にわたって人が集まり、混沌としています」と証言。2021年の東京五輪と比べている。

 パリ五輪は環境に配慮し、五輪を持続可能な大会にしていくことを大きなテーマとして運営されている。ところがこの英選手は、現実は理想とはかけ離れ、食糧不足に近い状況が起きているといると証言しているのだ。「パリ五輪の関係者は、大会はよりサステナブルで多くのプラントベースフード(植物性の食材から作られた食品)が用意されていると話します。しかし、ピークの時間に食堂へ行こうものなら、チキンを一かけら取ることだって難しい」のが実情だという。

 記事は選手側からの批判を受け、大会のケータリング業者が消費量が特に多いいくつかの食材の発注量を増やしていると説明。今後改善が図られるのかもしれない。