米バスケ男子代表は23億円で高級ホテル貸切! スター軍団が選手村を使わない理由「準備する最良の方法ではない」【パリ五輪】

AI要約

米男子バスケ代表がパリ五輪で高級ホテルを貸し切り、選手村を避ける理由とは

代表メンバーはセキュリティー上の懸念や準備に集中するため高級ホテルを選択

選手村での問題を回避し、偉業に向けた準備を整える男子バスケ代表の姿勢

米バスケ男子代表は23億円で高級ホテル貸切! スター軍団が選手村を使わない理由「準備する最良の方法ではない」【パリ五輪】

 やはり「ドリームチーム」と称されるスーパースター軍団は格が違う。

 スポーツ専門局『NBC Sports』など複数の米メディアは、目下開催中のパリ五輪に出場している同国の男子バスケットボール代表チームが選手村ではなく、1500万ドル(約23億2500万円)でパリ市内にある高級ホテルを貸し切ったと報じた。

 今回の米代表はレブロン・ジェームズ(レイカーズ)やステフィン・カリー(ウォリアーズ)、ケビン・デュラント(サンズ)など世界的に見ても指折りの豪華メンバーが集結。巷で「金メダル獲得以外の結果はあり得ない」と言われるほどの精鋭が居並んでいる。

 そんなスターたちは待遇も別格なのである。米経済誌『Forbes』は、「他競技のアメリカ代表選手を含めて世界から参加する1万4000人の選手たちは、そのほとんどが選手村に泊まる」と指摘。「アメリカのフェンシング代表の五輪予算はわずか30、40万ドルほどだが、男子バスケは1500万ドルにもなる。その資金はバスケ協会と国務部が出している」と手厚いサポート体制の実態をすっぱ抜いている。

 また、彼らが大会期間中のほとんどを高級ホテルで過ごす理由には、国際的なスター選手だからこその事情もあるという。「男子バスケットボール選手たちが選手村に留まらない理由はこれだ」と銘打った記事を掲載した『NBC Sports』は「彼らが選手村に滞在しないことに大きな驚きもない」とし、こう続けている。

「バスケットボール界の伝説的スターであるレブロン・ジェームズを筆頭にスター選手たちがファーストクラス級の宿泊施設を利用するワケについて、『雑多な寮のような環境のために、ファーストクラスの生活を放棄することを拒否した』とも報じられているが、有名スポーツ選手を取り巻くセキュリティー上の懸念は、常に彼らが距離を保つ上で大きな要因となっている」

 プロスポーツ選手としてインターナショナルな知名度を誇る彼らは必然的に厳格な警備体制が敷かれる。となると、選手村で思わぬ問題が生じる可能性があるため、彼らは自主的に高級ホテル停泊を決めたというわけである。

 また、米スポーツ専門局『ESPN』の取材に応じた同代表の広報担当を務めるクレイグ・ミラー氏は、選手村の外にいる代表メンバーたちは移動費や食費、警備費用などあらゆるものが自己負担になると告白。その上で「それでも選手たちが選手村に留まらないのは、それが試合に向けて準備する最良の方法ではないと感じているからだ」と断言している。

 現地時間7月28日に行われた予選リーグのセルビア戦では、110-84で危なげなく勝利した米代表。五輪5連覇の偉業に向けた盤石の体制作りに抜かりはないようだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]