柔道阿部兄妹に米メディア「兄が妹を守った」 今後へ期待も「五輪の旅まだ終わっていない」

AI要約

パリ五輪柔道で阿部兄妹の結果に注目が集まる中、阿部詩は2回戦で涙の敗退。一方、阿部一二三は男子決勝で金メダルを獲得し、連覇を果たした。

AP通信は兄妹の戦いぶりを伝え、詩の敗北を衝撃的と位置づけつつも、一二三の勝利を称賛した。2028年のロサンゼルス五輪に向けて期待が寄せられている。

兄妹ともに日本柔道界のスターとして称される阿部兄妹の今後に注目が集まる。

柔道阿部兄妹に米メディア「兄が妹を守った」 今後へ期待も「五輪の旅まだ終わっていない」

 パリ五輪柔道女子52キロ級の阿部詩(24)と柔道男子66キロ級の阿部一二三(26=ともにパーク24)について、米AP通信は28日(日本時間29日)、その戦いぶりを触れた。

 詩は2回戦で世界ランキング1位のディヨラ・ケルディヨロワ(26=ウズベキスタン)にまさかの一本負け。2度目の五輪は2回戦敗退でメダルなしに終わり、人目もはばからず大号泣した。

 その後行われた柔道男子66キロ級決勝で一二三はウィリアン・リマ(24=ブラジル)を破り連覇を達成した。

 AP通信は「パリ五輪でのアベ兄妹のダブル金メダルはならず。ヒフミ勝利も、ウタが衝撃の敗北」と題した記事を投稿。その中で2人を「写真映えする笑顔とはつらつとした性格で、日本柔道界の大スター」と紹介。それだけに詩の敗北は「家族とその何百万ものファンにとってショッキングな出来事だった」とつづった。

 しかし一二三の戦いぶりを「兄が妹を守った」とし「ヒフミ・アベはショックだったが、くじけなかった」と報じた。さらに2人が2028年のロサンゼルス五輪への出場の意向があることを挙げ「兄妹のオリンピックの旅はまだ終わっていない」と今後に期待を込めた。