敗退危機のなでしこ、救ったのは19歳 狙い澄ました30メートル弾

AI要約

パリ五輪 サッカー女子1次リーグC組で、日本がブラジルを2-1で破る。

途中出場のMF谷川萌々子が追加時間の後半に30メートル離れた位置から得点を決め、チームを勝利に導く。

けがから回復し、五輪前には不安を感じていた谷川萌々子が、勝ち越しゴールで躍動する。

敗退危機のなでしこ、救ったのは19歳 狙い澄ました30メートル弾

パリ五輪 サッカー女子1次リーグC組 ブラジル1-2日本

 サッカー女子の日本を救ったのは、途中出場のMF谷川萌々子だった。

 同点で迎えた追加時間の後半51分、30メートルほどの距離から、相手DFのパスミスを狙い澄まして直接ゴールにたたき込んだ。「思い切り足を振ることを意識していた」。1次リーグ敗退の危機にあったチームを救う勝ち越しゴール。仲間からもみくちゃにされた。

 スウェーデンのクラブに所属する19歳。五輪前にけがを負い、合宿序盤は別メニュー調整が続いた。大会に間に合うか不安もあったという。

 豪快な得点とは対照的に、取材エリアでは涙をこぼした。「スタッフを含め選手の皆さんが本当にたくさん支えてくれたので、今の自分がある」。キック力が武器の新星が、なでしこジャパンの新たな主役候補に名乗り出た。(照屋健)