なでしこ逆転勝ち、劇的ループ弾の19歳・谷川「お父さんからブラジルのGKは前に出てくると」

AI要約

なでしこジャパンがパリ五輪の1次リーグ第2戦でブラジルを2-1で逆転勝利。谷川萌々子の活躍が光った。

試合前にお父さんからのアドバイスを活かして劇的なゴールを決めた谷川萌々子。

谷川萌々子は途中出場でPKを獲得し、アディショナルタイムに決勝点を挙げた。次戦に向けても準備を怠らずに取り組む意気込み。

なでしこ逆転勝ち、劇的ループ弾の19歳・谷川「お父さんからブラジルのGKは前に出てくると」

サッカー日本女子代表(なでしこジャパン)は現地時間28日、パリ五輪の1次リーグ第2戦でブラジルと対戦し、試合終了間際の2得点で2-1と逆転勝利を収めた。日本は前半終了間際に得たPKを失敗。後半11分には失点を喫して嫌なムードに包まれたが、途中出場の19歳・谷川萌々子が大仕事をやってのける。後半44分にドリブルからPKを獲得。これをキャプテンの熊谷紗希が決めると、さらにアディショナルタイム6分に相手のパスミスを谷川がダイレクトでループシュートを沈め、試合をひっくり返した。

現地情報を伝える、LINEオープンチャット「スポナビ 現地取材情報」では、試合後の谷川のコメントを掲載。

――劇的な決勝ゴールを振り返って。

試合前の午前中にお父さんから連絡があり、ブラジルのGKは前に出てくるのでドンドン(シュート)狙っていけと言われた。そのお陰でそれを意識して(試合に)入ることができて、チームに貢献できたのが本当に良かった。ゴールを決めた時は(スタンドにいる)お父さんとお母さんに向かって走っていった。

――1点を追う中でピッチに立ったがどういう心境だったか?

自分が変えてやるという強い気持ちを持っていたし、行ける気がするという思いがあり、(監督の池田)太さんが良いチャンスをくれて本当に感謝しかない。そのチャンスをモノにできて良かった。

――苦戦するチームをベンチからどのように見ていたか?

まずはチームのためにできることを意識して、声掛けなどやるべきことをしっかり考えて行動していた。また、ピッチに出た時にどういうプレーをしていくか考えながら見ていた。

――それは具体的に?

守備の部分では、(長谷川)唯さんと(長野)風花さんがどのようにプレスをかけに行っているかやボールを奪った時はどこが空いているかを見ていた。

――2回目のPKを日本が獲得した時に自身(谷川選手)が指名されたと思ったか?

(監督に)「自分ですか」と聞いたが、(監督からは熊谷)紗希さんで行こうと聞いて、自分の思いを紗希さんに伝えた。紗希さんもいろいろな経験を経てここまで来ているし、紗希さんならできると思い後ろから見ていた。

――決勝点を決めてチームを救ったなという感覚はあるか?

あの時間帯まで耐えることができたのもみんながハードワークして戦ってくれているお陰なので、チーム全員で勝ち取った勝利だなと思う。

――次戦に向けては?

次の一戦も大事になってくると思うので、中2日の短い期間だがやれることをしっかりやって良い準備をしていきたい。