イスラエル選手に殺害予告、フランスが捜査開始 パリ五輪

AI要約

フランスのパリで、パリ五輪に出場するイスラエル代表団が脅迫メールを受け、選手3人が殺害予告を受けたことが明らかになり、捜査が開始された。

イスラエル対パラグアイのサッカー試合で反ユダヤ的なヘイト犯罪があった可能性が浮上し、捜査も行われている。

フランスのスタジアムで、イスラエルやパレスチナに関する政治的なチャントが行われたり、イスラエル国歌演奏時には一部の観客からブーイングが起こるなどの状況が報告されている。

イスラエル選手に殺害予告、フランスが捜査開始 パリ五輪

【AFP=時事】仏パリの検察当局は28日、パリ五輪に出場するイスラエル代表団に脅迫メールが届き、選手3人が殺害予告を受けていることを明かし、この件の捜査を開始したと発表した。

 事件についてはジェラルド・ダルマナン(Gerald Darmanin)内相から報告があり、オンライン上のヘイト行為を取り締まる国の機関が捜査を行うという。

 検察当局はまた、27日に行われたサッカー男子のイスラエル対パラグアイ戦で反ユダヤ的なヘイト犯罪があった可能性があるとして、その件の捜査も行っていると明かした。

 問題の試合では、パレスチナの旗を持った一部のファンが「ジェノサイド(集団殺害)五輪」と書かれた横断幕を広げ、うち1人が「反ユダヤ的なジェスチャー」をしたとされている。

 試合が行われたスタジアム内にいたAFPの記者によれば、約50人のウルトラス(過激なサポーター)が、フランス語でイスラエルやパレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)の紛争に抗議するチャントを歌っていた。「イスラエルは殺人犯」「イスラエルはパレスチナの子どもを殺している」といった内容だったという。

 イスラエルの国歌演奏時には一部の観客からブーイングも起こっていた。【翻訳編集】 AFPBB News