河村勇輝の恩師がパリ五輪・ドイツ戦の好プレーを称賛 福岡第一高・井手口孝監督「ラグビーパスがよかった」

AI要約

男子日本代表バスケの司令塔河村勇輝の活躍を恩師や後輩もテレビで見守る

井手口監督は河村のプレーを賞賛し、前試合より内容が良くなったと評価

次戦のフランスには速い展開で勝機があると予想されている

教え子の活躍に目を見張る井手口監督、後輩たちも刺激を受ける

フランス戦での勝利を期待しつつ、次戦への意気込みが高まる

五輪の舞台での活躍を讃える後輩たちのコメント

河村勇輝の恩師がパリ五輪・ドイツ戦の好プレーを称賛 福岡第一高・井手口孝監督「ラグビーパスがよかった」

 パリ五輪バスケットボールで強敵ドイツに善戦した男子日本の司令塔河村勇輝(23)=福岡第一高出身=の活躍を恩師の井手口孝監督や後輩たちもテレビで見守った。30日(日本時間31日未明)にも強豪フランスとの対戦が控えている。「速い展開に持ち込めれば期待できる」と五輪1勝を心待ちにしていた。

 井手口監督は27日の試合を自宅で観戦した。ドイツは昨年8~9月のワールドカップ(W杯)で優勝したが、1年を経て、チームとしてさらに成熟したと感じ取っていた。その上で第3クオーター(Q)途中まで1桁点差で粘っていた戦いぶりを評価した。「前半で大差がついた昨年の対戦よりも内容は良くなっていた。八村塁選手(NBA・レーカーズ)も最後まで集中力を切らさずに頑張っていた」

 特に教え子の活躍には目を見張るものがあった。第1Q残り6分で相手とぶつかり、倒れ込みながら渡辺雄太(B1千葉)の3点シュートをお膳立てしたプレーについて、ラグビーのスクラムハーフがダイビングしながらパスを出す姿にたとえながら「ラグビーパスがよかったね」とたたえた。また、ドイツ選手の脚の間をバウンズパスで通してジョシュ・ホーキンソン(B1渋谷)の得点につなげたシーンは「見せてくれたねぇ」と相好を崩した。

 第4Qにドイツからオフェンスファウルを奪おうとしたが、逆に四つ目のファウルを取られてファウルトラブルに追い込まれたプレーを悔しがった。「国際試合でペイントエリアまで押し込まれた状態では、オフェンスファウルを判定するのはなかなかないこと。小さなガードがあの場面で長身選手の懐に潜り込んでくることもない。倒れなければファウルを取られなかったと思う」と説明した。

 河村がディープスリーを決めた直後だったこともあり、このプレーの判定には観客からもドイツへのブーイングが起きた。「今回のプレーのように、小さな選手がゴール下であのような守備をすることが今までは少なかった。これからの流行になるかもしれませんね」とほほ笑んだ。

 次戦のフランスはNBA新人王で224センチのビクトル・ウェンバンヤマ(スパーズ)と最優秀守備選手にも輝いた216センチのルディ・ゴベール(ティンバーウルブズ)を擁する。井手口監督は「ドイツよりサイズがある分、機動力は落ちる。河村が速い展開に持ち込んでくれれば勝機はある。(8月2日の3戦目)ブラジルには勝ってほしいね」と期待を込めた。

 後輩たちも刺激を受けた。主将の八田滉仁(3年)は「すごいの一言です。厳しい競争に勝ち残って五輪の舞台に立たれた。遠い存在になられたけど、この体育館で力をつけて道筋をつくっていただいた」と目を輝かせていた。

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