初代表の杉野正尭が大活躍「憧れだった初めての舞台で持っている力を出せた」 団体決勝で日本を金メダルに導く/体操

AI要約

日本は体操男子予選で中国に次ぐ全体2番手で決勝進出を果たす。

初代表入りの杉野正尭が輝きを放ち、全ての種目で日本勢トップの得点を出す。

杉野は鉄棒で感嘆の声を浴び、日本チームを勢いづける空間を作り決勝進出を狙う。

初代表の杉野正尭が大活躍「憧れだった初めての舞台で持っている力を出せた」 団体決勝で日本を金メダルに導く/体操

パリ五輪第2日・体操(日本時間28日、ベルシー・アリーナ)男子予選が行われ、日本は2班で登場。演技を終えた時点で中国に次ぐ全体2番手で29日の決勝進出を決めた。

エースの橋本大輝(22)=セントラルスポーツ=が不調の中、輝きを放ったのが初代表入りの杉野正尭(25)=徳洲会。跳馬、鉄棒、あん馬に出場し、全ての種目で日本勢トップの得点を出し、決勝進出に大きく貢献した。「楽しかったですね。まだまだ改善点はあるけど、初めての空気感、小さい頃から憧れだった初めての舞台で、持っている力を出せたことはすごく大きい」と満面の笑みだった。

跳馬の2番手で登場し、ロペスを決めた。続いて得意の鉄棒の4番手で出て、序盤の離れ技を全て決めると、フランスの体操ファンから感嘆の声がこぼれた。着地をピタリと決めると、会場が揺れるほどの大歓声が沸き起こった。杉野も、観衆をあおるように、盛り上げ、橋本の着地ミスを帳消しにするように日本に流れを持ってきた。

杉野のこの日最後の出番は、日本の5種目目のあん馬。完璧に近い演技で再び会場を沸かせた。「着地を止められた達成感と、会場の雰囲気はあの瞬間でしか味わえないので、それを感じながら最後のポーズまで向かっていった。あとは日本チームを勢いづける空間だったと思う」と満足げだった。

種目別でも、狙っていたあん馬と鉄棒は決勝進出が濃厚。まずは、29日の団体決勝に向け「オリンピックの舞台はすごく貴重で本当に大舞台。でも、やるべきことの本質は変わらないので、決勝でもしっかりやるべきことをやって臨んでいきたい」と意気込んだ。