寡黙な男がコートでほえる GK岡本大亮が好セーブ連発 パリ五輪ハンドボール男子

AI要約

岡本大亮がコートで活躍し、クロアチア戦で惜敗するも、力強いプレーを見せた。

岡本は物静かだが、競技を始めた高校時から強い意志を持ち、チームの中で責任感を持ってプレーしている。

次の試合に向けて、ビデオを見て課題を修正し、チャレンジャーとしての姿勢を示している。

寡黙な男がコートでほえる GK岡本大亮が好セーブ連発 パリ五輪ハンドボール男子

 寡黙な男が、コートでほえた。ハンドボール男子1次リーグのクロアチア戦で、GK岡本大亮(トヨタ車体、山口・岩国工高出)が9本のシュートを阻止。格上をあと一歩まで追い詰め、「あそこまで行ったら勝ちたかった」と1点差の惜敗を悔しがった。

 8―9の前半12分過ぎに初めての五輪のコートに立った。最初のシュートを右手で止めると、その後も大当たり。シュートを止めるたびに増す客席の歓声を味方に付け、「力になったし、やるぞという気持ちになった」と振り返った。

 物静かでも芯は強い。競技を始めた高校時は、経験者でも一度は退部を申し出るほどの猛練習に耐え抜いた。GKは2年からで、シュート練習はいまだに怖い。ただ試合は別。「みんなが頑張っている中、僕が怖がって止められないのは申し訳ない」。この日の後半に訪れた1対1の場面では、顔面で止めきった。

 ただ、その後は8本連続でシュートを止めきれず、21分にベンチに退いた。チームは試合終了間際に勝ち越されて29―30で敗戦。まだ続く格上との対戦に向け、「僕たちはチャレンジャー。ビデオを見て課題を修正していきたい」と目を向けた。