【ハンドボール】因縁クロアチアに痛恨“サヨナラ負け”…オルテガ監督「限界までプレーした」

AI要約

ハンドボール男子日本代表が因縁のクロアチアに30-29で敗れる

後半残り30秒での決勝点献上で惜敗

準々決勝進出目指す日本は次戦でドイツと対戦

<パリオリンピック(五輪):ハンドボール・クロアチア30-29日本>◇27日◇男子1次リーグA組◇パリ南アリーナ

 ハンドボール男子日本代表「彗星(すいせい)ジャパン」が、因縁のクロアチアとの初戦で痛恨の“サヨナラ負け”を喫した。29-30で惜敗し、過去2度金メダル獲得の強豪国から番狂わせはならなかった。

 後半残り30秒でスコアは29-29の同点。日本が決定機を迎えたが、シュートはバーを直撃。相手に残り数秒の反撃時間を与えてしまい、ラスト1プレーで決勝点を許した。記録上は後半30分、残り0秒での失点だった。

 5連続得点で18-13とリードして前半を折り返し、一進一退の最終盤は、引き分けでも勝ち点1が得られた局面だった。

 クロアチアの指揮官は今年2月、日本の監督を突然辞任したアイスランド出身のダグル・シグルドソン氏(51)。東京大会や今大会の出場に導いていた指揮官だけに、日本は混乱した。そこにスペイン人のカルロス・オルテガ監督(53)が7年ぶりに復帰。パリ初戦での因縁対決に「勝つことが恩返し」と司令塔の安平光佑(24=RKバルダル)らは冷静に立ち向かい、あと1歩まで迫った。

 オルテガ監督は「自分たちの可能性の限界までプレーしたと思う。ものすごくハードにトレーニングしてきた。自分たちの方向性を示すことができた」。

 東京大会で1勝4敗の11位に終わった日本は、各組4位までが進む初の準々決勝が目標。29日の第2戦はドイツとの対戦になる。