【MLB】〝48億円の不良債権〟元MVPアブレイユ現役続行か 今季は「プレーしない」と米記者

AI要約

2020年アメリカン・リーグMVPのアブレイユ内野手が解雇後も現役続行を模索している。

アブレイユは過去にア・リーグを代表する長距離砲として活躍し、今年アストロズから解雇された。

アブレイユは再起のチャンスを模索しており、38歳を迎える来季の活躍に期待が寄せられている。

【MLB】〝48億円の不良債権〟元MVPアブレイユ現役続行か 今季は「プレーしない」と米記者

 不振のため6月にアストロズを解雇された2020年アメリカン・リーグMVPのホセ・アブレイユ内野手(37)が、来季も現役続行を模索する方針であると、米敏腕記者のフランシス・ロメロ氏が伝えた。

 同氏は25日(日本時間26日)に昨春WBCで一躍〝時の人〟となったランディ・アロザレーナ外野手がレイズからマリナーズへのトレード移籍の可能性をいち早くスクープ。その数時間前には、アブレイユの去就についても言及した。自身の「X」(旧ツイッター)で「ホセ・アブレイユは2024年シーズンの残り期間はプレーしない可能性が高い。彼はしばらく休養し、条件が整えば2025年にMLBチームでプレーする機会を得て復帰するだろうと考えられている」と投稿。かねてキューバにルーツを持つメジャーリーガーの移籍情報などに精通しているロメロ氏。移籍市場が締まる30日を目前にして、ベテランスラッガーの去就が注目されていた。

 13年に母国キューバから亡命。その翌年、ホワイトソックスでメジャーデビューを果たして新人王を獲得したアブレイユは、その後ア・リーグを代表する長距離砲として君臨した。オールスターやシルバースラッガーの常連として、通算打率2割8分3厘、1587安打、263本塁打をマーク。昨シーズンから加入したアストロズとは3年5850万ドル(約90億円)の大型契約を締結した。昨季は18本塁打、90打点の成績を残したが、今季は35試合に出場して打率1割2分4厘、2本塁打、7打点と極度の打撃不振に陥っていた。4月末にマイナーに降格すると〝独自キャンプ〟を張り、5月末にメジャー復帰を果たしたが、本来の調子を取り戻せないまま6月に解雇されていた。

 アストロズはアブレイユの今季年俸の残り分と来季分を合わせた3082万2504ドル(約48億円)の支払い義務を受け入れつつも契約を打ち切った。他球団は獲得を望めば、メジャー最低年俸の74万ドル(約1億1400万円)でアブレイユと今季中の契約を結ぶことができたが、ここまで吉報は届かなかった。ロメロ氏によれば、それでも元MVPを獲得したベテランスラッガーは現役へのこだわりを失っていない様子。野球への情熱は実を結ぶか――。来季38歳を迎えるベテランの再起に注目だ。