五輪=米オリンピック委、中国薬物問題で対立緩和訴え WADAを支持

AI要約

米国五輪・パラリンピック委員会がWADAとUSADAの緊張緩和を呼びかけ

USADAとWADAの対立が激化し、米国の五輪参加や開催に影響が出る可能性

USOPCは両者の争いを解決しようと努めている

五輪=米オリンピック委、中国薬物問題で対立緩和訴え WADAを支持

[パリ 25日 ロイター] - 米国五輪・パラリンピック委員会(USOPC)は25日、対立する世界反ドーピング機関(WADA)と米国反ドーピング機関(USADA)に緊張緩和を呼びかけた。

USADAは、中国の競泳選手23人がドーピング検査で陽性となったにもかかわらず2021年の東京五輪出場が認められたことでWADAに反発。これを受け、WADAは来月に独立組織のコンプライアンス審査委員会(CRC)に裁定を委ねる方針で、USADAとの確執が激化している。

国際的なスポーツイベントの出場や開催を希望する国は、反ドーピング規定を順守する必要がある。今後米国に不利な裁定が下された場合、米国は五輪の参加や開催が難しくなる恐れが出てくる。

USOPCのジーン・サイクス会長は記者団に「私たちはWADAの規約を受け入れ、支持し、同意している」とコメント。

その上で「この争いの根底にあるのは、WADAが従うべき手順を踏んでいないというUSADAの認識だ」と述べ、「彼らはメディアの弾丸で撃ち合いをしていると言っていい。明らかに悲惨な状況だ。USOPCは、この紛争に解決策があると信じている」と続けた。