角田裕毅はハンガリーGP唯一の1ストップ作戦で、なぜ9位入賞に結び付けられたのか…無線内容&柔軟な戦略変更を明かす|WEDNESDAY F1 TIME

AI要約

角田裕毅がハンガリーGP決勝の戦いを振り返り、ミディアム、ハードとつないだ1ストップ作戦について言及した。

角田は序盤はポジションを落としたが、ミディアムタイヤを30周以上引っ張り、1ストップ戦略を試みた。

角田は普通に考えるとあり得ない1ストップ戦略にチームで挑戦し、9位入賞を果たした。

角田裕毅はハンガリーGP唯一の1ストップ作戦で、なぜ9位入賞に結び付けられたのか…無線内容&柔軟な戦略変更を明かす|WEDNESDAY F1 TIME

ビザ・キャッシュアップRBの角田裕毅が、9位入賞となったハンガリーGP決勝の戦いを振り返っている。

角田は『DAZN』の『WEDNESDAY F1 TIME #22』にリモート出演し、ミディアム、ハードとつないだロングスティントの1ストップ作戦について言及した。

予選ではQ3でクラッシュし、決勝までにマシンの修復はなんとか間に合った。10番グリッドからミディアムでスタートするも、ソフト勢の蹴り出しが良く、序盤はポジションを落とすことに。角田は「ソフトのグリップがあって(ケビン)マグヌッセンに行かれてしまった」と語った。

「スタートは結構改善されたんですけど、ただただ(スタート直後は)ソフトが速かったですね」

ミディアムを装着した角田は、スタートから30/70周目まで引っ張った。これはピレリが推奨するタイヤストラテジーのミディアム~21周を10ラップ近く上回るものだった。

角田は「最初のスティントは(ダニエル)リカルドの後ろでDRSトレインもあったので、抜けることはないと思っていた」と、序盤は完全に手詰まりだったと回顧している。

「DRS(1秒以内)に入ったまま、距離を保ってできるだけタイヤマネージメントしていった。みんながピットに入っていって、彼ら(第2スティント組)は速いんだろうなと思っていた」

「僕はもう12番手(第1スティント時点で)だったんで、賭けを狙ってセーフティーカーが入ったらチームはピットに入れようとしているのかな、と最初は思っていた」

近年のハンガロリンクは猛暑である上にタイヤへのダメージが大きく、角田は“1ストップはほぼあり得ないだろう”という先入観があったとも口にしている。

「チームとしてレース前に、1ストップで行くような会話は本当にちょろっと出たぐらい。(デグラデーションの大きなハンガロリンクで)そんなの、ほぼあり得ないだろうって感じの雰囲気だった。だから(ミディアムを引っ張りながら)ああ、セーフティーカーのラッキーを狙ってるのかな?って感じていた」