角田裕毅、前戦入賞で弾み「F1ベルギーGPでどんな走りができるか楽しみです!」一方僚友リカルド言葉少な……

AI要約

RBの角田裕毅はハンガリーGPで素晴らしいタイヤマネジメントを見せ、久々の入賞を果たした。スパ・フランコルシャンでの走りに自信を持ち、天候も味方につけたいと語った。

前戦ではアンダーカットが外れたリカルドは、スパでの入賞を目指して自信を持って挑む。RBチームも競争力を取り戻し、シーズン序盤の調子を取り戻すチャンスと意気込んでいる。

スパ・フランコルシャンは高速性や天候の変化など厳しい試練が待ち受けるが、RBはさらなるステップアップを目指し、良い結果を残すために全力を尽くす意向だ。

角田裕毅、前戦入賞で弾み「F1ベルギーGPでどんな走りができるか楽しみです!」一方僚友リカルド言葉少な……

 F1は今シーズン13戦を消化。次なる舞台はスパ・フランコルシャン。サマーブレイク前最後の1戦、ベルギーGPを迎える。

 RBの角田裕毅はここまで2連勝と好調。ベルギーGPでどんな走りができるのか楽しみだと語った。

 ハンガロリンクが舞台の前戦ハンガリーGPで今季7回目の入賞を決めた角田。他のマシンが複数回のピットストップでフィニッシュを目指すタイヤ戦略を採る中、1回のピットストップで走り切る戦略を唯一敢行し、見事なタイヤマネジメントで9位を掴んだ。

 この週末、予選でQ3進出を果たしながらも激しいクラッシュを喫していた角田は、予選から決勝にかけて状況を好転させ、完璧なレース運びを展開できたことが今後に向けた大きな自信につながったと振り返った。

「ハンガリーでは状況をガラリと好転させることができました」

 角田はチームを介してそう語った。

「チームが懸命にマシンを良くしようとしてくれて、特にレースでのタイヤマネジメントには満足しています。そのおかげで唯一1ストップ戦略を成功させられましたし、それがポイント獲得の鍵でした」

「素晴らしい戦略とチームワークでした! 前回のレースは本当に自信になりましたかなり異なるタイプのサーキットであるスパで、どんな走りができるのか楽しみです」

 1週間空けて行なわれるベルギーGPの舞台は、高速型で1周が長いスパ・フランコルシャン。角田が言う通り、低中速型で1周が短いハンガロリンクとはコース特性が大きく異なる。

 RBのVCARB01は中低速コースを得意とする一方で、高速コースは苦手とする傾向がある。しかしスパと高速型のシルバーストンで行なわれたイギリスGPでは、雨絡みのレース展開に助けられたこともあり入賞。“スパ・ウェザー”の異名付きのベルギーGPでも、天候を味方につけたいと角田は語った。

「スパを走るのはいつでも特別で、特にコースが上がり下がりする高低差は特に楽しめます。1年を通して見ても、そういったことを体験できるサーキットは多くありません」

「また天候の面ではミックスコンディションになることもあり、シルバーストンでの週末のようになることもあります。(イギリスGPでは)ウェットコンディションで多くの周回を重ねることができたので、もし今回雨が降ったとしても自信になると思います」

 角田がそう語った一方で、前戦ハンガリーGPではアンダーカット狙いの戦略が外れたこともあり入賞を逃したリカルドは言葉少なにこう意気込んだ。

「ブダペストでのタフな日曜日を終えて、スパをもっと楽しみにしている、先週はスピードを引き出すことができたから、ベルギーでもそれを続けて、日曜日には入賞までプッシュしていけると確信している」

 またRBのローレン・メキーズ代表はベルギーGPを前に、こう語った。

「チームはハンガリーで峠を越した。いくつかの厳しいレースを経て、再び競争力を取り戻した」

「だからサマーブレイク前の今週末、ベルギーでもう一度、シーズン序盤に見せた調子に戻ったということを確かめるチャンスがあるのは良いことだ」

「先週末は完璧ではなかったが、金曜日からペースが良かったこと、2台ともQ3に進出したこと、今シーズンの目標である中団グループのトップに返り咲いたことなど、ポジティブな要素に目を向けるべきだと思っている。日曜日、ユウキより前でフィニッシュしたのはトップ4チームだけだった」

「スパでは独特の高速性、1周の長さ、変わりやすい天候など、例年通り厳しい試練が待ち受けている。我々はさらにステップアップして、良い結果を出す必要がある」

「このポジティブな気持ちをサマーブレイクやシーズン後半戦につなげたい」