土居聖真が約20年過ごした鹿島に別れ…地元・山形に完全移籍「アントラーズは人生そのもの」

AI要約

土居聖真が鹿島アントラーズからモンテディオ山形に完全移籍することが発表された。鹿島での20年にわたるプレイや感謝のコメント、山形での新たな挑戦への意気込みが述べられている。

土居は鹿島下部組織出身であり、数々のタイトル獲得に貢献。チームの象徴として活躍してきたが、出場機会の減少を受けて移籍を決断した。

山形における新たな挑戦に期待が寄せられ、J1昇格や優勝を目指す姿勢が示されている。土居は自らの経験を活かし、チームや地域のサッカー発展に貢献したいと述べている。

土居聖真が約20年過ごした鹿島に別れ…地元・山形に完全移籍「アントラーズは人生そのもの」

鹿島アントラーズは25日、土居聖真がモンテディオ山形に完全移籍することを発表した。新天地での背番号は「88」に決定している。

鹿島下部組織出身の土居は、2011年にトップチーム昇格。2014年に主力に定着すると、2015年からはクラブ伝統の「8」を背負った。優れた技術と攻撃センスを武器に、2016年にはJ1リーグ優勝と天皇杯制覇、2018年にはクラブ史上初のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)優勝に貢献した。2022シーズンからは2年間主将を務めていたが、今季は出場機会が減少。明治安田J1リーグでは11試合に出場していたものの、スタメン出場は3にとどまっていた。

約20年過ごした鹿島に別れを告げることとなった土居は、鹿島のクラブ公式サイトで以下のようにコメントしている。

「鹿島アントラーズを離れ、環境を変える決意をしました。自分にとって、アントラーズは人生そのものでした」

「ジュニアユースから含めて約20年を過ごし、フットボールに必要なすべてのことを学びました。偉大な先輩たちの背中を追いかけ、日々の練習から力を出し切り、どんな状況でもチームの勝利のために行動する。ピッチの中ではどこまでも厳しく、ピッチの外では家族のように温かい、アントラーズのおかげで、今の土居聖真があります」

「そんな自分も、選手としてピッチでまだやるべきことがあり、第二のサッカー人生にチャレンジする必要があると決断しました。このクラブで培ったものを糧とし、すべては勝利のために戦ってきます。アントラーズで獲得したすべてのタイトルの味も、負けて悔しくてたまらない味も、アントラーズファミリーの皆さんとともに歩んできたサッカー人生が、自分を選手としても人間としても大きくしてくれました」

「僕は、カシマスタジアムでどんな時も自分の背中を押してくれた土居聖真コールを、一生忘れることはありません。土居聖真のチャントは、僕の一生の宝物です。僕のアントラーズでのサッカー人生は一旦終わりますが、第二のサッカー人生はここから始まります。引き続き、応援していただけると幸いです」

「まだまだ皆さんに伝えたい想いや感謝はありますが、ここでは長すぎますのでこの辺にしておきます。そして鹿島アントラーズに関わるすべての皆さん、偉大なる大先輩ジーコさんにも感謝の意を込めて、次の旅へと出発します。ありがとうございました。これからも、よろしくお願いします」

一方、移籍先の山形のクラブ公式サイトでは以下のようにコメントしている。

「モンテディオ山形に関わるすべての皆さん、初めまして。鹿島アントラーズから加入する土居聖真です」

「小学校卒業まで山形の地で育った僕が、約20年ぶりに山形でサッカーをできること、このようなチャンスを与えてもらえたことに感謝と感動でいっぱいです。J1リーグ昇格、優勝を目指すのはもちろん、J1リーグで代表するチームになれるようピッチ内外で貢献していきたいです」

「一日でも早く、試合で皆さんに会えることを楽しみにしています。自分のこれまでの経験を還元して、モンテディオはもちろん山形県のサッカー向上、発展にも貢献できればと思います。よろしくお願いします」