帝京単打攻勢で淑徳を圧倒!伏線になったのは「春の本塁打量産」【24年夏・東東京大会】

AI要約

帝京はエース・小野 寛人が安定した投球で淑徳を抑え、攻撃面では11安打を記録し10-0で勝利。

帝京は打撃力を示すために本塁打を狙っておらず、相手投手の特性を考慮してコンパクトに振り抜いている。

準決勝以降の強豪同士の対決で注目される、帝京の打撃力の展開が次戦でどうなるかが焦点となる。

帝京単打攻勢で淑徳を圧倒!伏線になったのは「春の本塁打量産」【24年夏・東東京大会】

<第106回全国高校野球選手権大会東東京大会:帝京10-0淑徳(6回コールド)>23日◇準々決勝◇明治神宮野球場

帝京はエース・小野 寛人(3年)が6イニングを投げて被安打3、失点0、球数60という安定した投球で淑徳打線を抑えた。

攻撃面では11安打、四死球が11もあった。相手投手がインコースを攻めた結果、死球が多くなった。6回裏には満塁から1番・表西 優志外野手(3年)がセンターオーバーの二塁打を放ち2人が生還し、10―0の6回コールドが成立した。

春季都大会では7試合で9本の本塁打を放った帝京だが、今大会は4試合で1本しかない。この試合でも11安打のうち、長打は最後の表西の二塁打だけだ。しかし、本塁打が打てなくなったわけではない。むしろ金田 優哉監督の狙い通りでもある。

強豪校でない限り、帝京に対戦するチームは、正面からの勝負は避け、かわすことを考える。淑徳もこの試合で登板した4人の投手のうち、2人がアンダー、サイド系であった。変則気味に投げる投手の緩い球を強振して、相手のペースにはまり、過去にも多くの強豪が、こうしたパターンで敗れている。それを避けるには、大きい当たりを狙うのではなく、コンパクトに振り抜くことだ。そこで意味を持つのが、春季大会での本塁打だ。「ホームランのイメージがある分、外野が深く守ってくれます」と金田監督。その結果、ヒットゾーンが広まっているわけだ。

準決勝以降の強豪同士の対決、その時帝京がどのような打撃をするか。注目される。