9回二死から逆転サヨナラ劇!岐阜城北が2点差をひっくり返して大垣日大の連覇を阻止【24年夏・岐阜大会】

AI要約

岐阜城北と大垣日大の激戦が繰り広げられた第106回全国高校野球選手権大会岐阜大会の試合結果について。

大垣日大の好調ぶりと岐阜城北の逆襲劇を要約。

岐阜城北が逆転サヨナラで大垣日大に勝利し、秋田監督が試合の展開や選手の活躍について述べる。

9回二死から逆転サヨナラ劇!岐阜城北が2点差をひっくり返して大垣日大の連覇を阻止【24年夏・岐阜大会】

<第106回全国高校野球選手権大会岐阜大会:岐阜城北6X―5大垣日大>23日◇準々決勝◇岐阜長良川球場

 岐阜大会は準々決勝が終わると、再抽選が行われる。準決勝進出をかけてのベスト8の戦い。岐阜城北は、初戦は大勝し、大一番となった2回戦の関商工との試合は、ほぼ負けの展開だった試合を7対5とサヨナラで勝利し、3回戦では郡上に20対0と大勝。勢いに乗っている。

 対する大垣日大は、長くチームを率いていた超ベテランの阪口 慶三監督が勇退し、コーチとして補佐していた高橋 正明監督が就任して初の夏の大会となった。1回戦では岐阜農林に5対2、2回戦は多治見工に7対2、そして3回戦では益田清風に7対0と快勝してきた。着実に調子を上げてきながらの準々決勝である。

 岐阜城北は初回、一死から連打が出たが先制することは出来なかった。それでも2回に一度は本塁で刺されながらも1番長江 航佑選手(2年)の右前打で先制する。

 しかし大垣日大は3回、すぐに9番岩永 匠叶選手(3年)の2ランで逆転。さらに1点を追加して、4回にも貝原 大馳選手(2年)の三塁打から犠飛で追加点。大垣日大の髙橋監督としては、いいイメージ通りの展開になっていったのではないだろうか。

 6回には主砲西河遥人捕手(2年)のレフトへのソロホーマーが飛び出してさらに1点を追加。その裏岐阜城北も1点を返すものの、試合の流れとしては大垣日大に8割がた傾いていると感じさせるものだった。

7回には、大垣日大ベンチは先発した権田 結輝投手(3年)を一塁へまわして、2人目として杉山 梨久斗投手(3年)を投入。しかし、1点を失い,結果的には1イニング持たず、再び権田投手がマウンドに戻ることになった。

 岐阜城北も先発中本 陽大投手が(3年)が外野に下がっていたが、7回途中から再登板していた。この段階で3点ビハインドだったが、秋田 和哉監督は、「再登板した時は、気持ちが変わったのでしょう。顔つきも違っていました」と言うように、そこから大垣日大打線を抑えていって味方の反撃を待った。

 そうこうして迎えた9回。大垣日大が5対3と2点リードしていたが、一死から2番岩田 拓真選手(3年)が左前打。二死から4番竹内 亮太選手(3年)が繋いで一三塁とすると四球で満塁。6番の中本投手自らがしぶとく一二塁間を破って2人が返って同点。ここで一気に決めたい岐阜城北は、つづく青木 琉生選手が、「ベンチの指示通り、低い打球を強く打っていこうという思いでしたが、それができました」という三塁手の横を鋭く破っていくタイムリー安打となり、二塁走者が歓喜のホームインとなった。

 試合の流れからしても、9割以上追い込まれていた状況から、気迫と執念の一打での逆転サヨナラとなった。岐阜城北の旋風が関商工に続いて昨夏の優勝校の大垣日大と強豪を相次いで撃破した。

秋田監督は、「なんとか突破することができた。とにかく、低い打球を叩いていこうということで徹底していましたけれども、それが最後にいい形で出ました。中本は2度目の登板では、いいコンビネーションで投げていた」と、終盤になって攻守に、今までやってきたことの成果が出たということを示した。