張本智和、東京五輪を教訓に「その場の雰囲気を楽しむしかない」/卓球

AI要約

張本智和がパリ南アリーナで初めて練習を行い、混合ダブルス、男子シングルス、男子団体に出場することを決意する。

張本智は日本からの長距離移動で体に違和感を覚えながらも、準備を整えて本番に臨む様子が伝えられる。

2021年東京五輪での教訓を生かし、プレッシャーに負けないようにし、自分の力を過信せずにプレーに集中する決意を語る。

【パリ24日=高橋朝香】卓球代表が24日、本番会場のパリ南アリーナで初めて練習を行った。男子のエース、張本智和(21)=智和企画=は、混合ダブルス、男子シングルス、男子団体に出場。重圧に押されて男子単でメダルを逃した2021年東京五輪を教訓に、本番に挑む。独特の緊張感に、自然と気合も入る。張本智が、2度目の大舞台を前に心境を語った。

「(混合ダブルスが)一番メダルの可能性がある。残り期間でしっかり詰めるところを詰めて、不足のないように準備をしたい」

日本からの長距離移動などで体が固まり、20日時点では右脇腹付近に違和感を抱えていたが、「もう大丈夫」と回復をアピールした。この日は30分間、報道陣に練習を公開。会場の雰囲気を確認し、時には声を出しながら、混合ダブルスでコンビを組む早田ひな(日本生命)とサーブレシーブやラリーなどを確認した。

初出場だった2021年東京五輪は、メダルが期待された男子シングルスで4回戦敗退。プレッシャーに負けた。張本智は、「試合前にないと思っていても、急に来るのが緊張感。百聞は一見にしかずではないですけど、その怖さは僕は東京で経験した。自分の感覚をいい意味であてにしないように、その場の雰囲気を楽しむしかない」と教訓を力に変える。

男子シングルス、混合ダブルスはともに大会2日目の27日からスタート。「自分の力を過信しないように、あとはプレーでできることをやるだけ」と目を輝かせた。