「距離のある左足下がり」は2つの打ち方を覚えておくことが大事

AI要約

左足下がりでのロングアイアンショットについてのレッスン内容。

構えたときの肩のラインや体重移動、打ち方などのポイントが詳細に説明されている。

左足下がりでのボールの扱いや、打ち方の違いについても解説がある。

「距離のある左足下がり」は2つの打ち方を覚えておくことが大事

 今回は、グリーンまで5番か6番アイアンを使わなければいけない距離で、しかもライが左足下がりという、プロや上級者でも顔をしかめるような状況からのショットをレッスンしましょう。

 大ダフリはもちろん、左に出て左に引っかける、薄く当たって右に飛んでいくなど、あらゆるミスが出てしまうこの状況。しかし、ゴルフをしている以上、避けては通れないシチュエーションでもあります。

 どうすればミスをしないように打てるのか。

 まず気をつけて欲しいのは、構えたときの肩のラインです。ゴルファーの中には斜面なりに構えて、肩のラインが地面とほぼ並行、つまり左に傾いているケースが多いのですが、これがミスの出る原因のひとつです。なぜなら、この体勢から打つと、上から下に向かって振ることになるので、ロフトが立ち過ぎて球が上がらないからです。

 そうならないように、右肩を少し下げて構えるようにしましょう。

 手順としては、いつも通り構えてからクラブを正面に持ち上げ、ここで右肩を少し下げて、そのまま前傾します。そうすると、ヘッドがいつものボール位置より少し右足寄りに落ちるはず。だから、ボールは1個分程度右に置いて構えましょう。

 そして、ダウン~インパクトでは、左への体重移動をしないことです。通常のショットのように、左足に体重が乗っていくと、ロフトがさらに立ってしまうため。ロフト通りに打つためには、構えでできた軸をキープして打つことが大事です。

 また、あらかじめ左を向いて構えることも重要なポイントです。基本的に、左足下がり、つま先下がりはボールがつかまらないライなので、無理につかまえようとしないでフェードを打ちましょう。左足下がりでボールがいきなり左に出るという人は、手を使っている証拠なので注意してください。

 左を向き、体重移動をしないようにして、手を使わないようにすれば、ロフト通りの高い球でグリーンを狙うことができます。

 それと、左足下がりではもう一つ、打ち方があります。それは1つめの打ち方とは真逆で、体重移動をして打つ打ち方です。

 この場合、球は上がりませんが、ロフトがライ通りに立って当たるので、飛距離は出ます。グリーンの前にバンカーなどのハザードがなく、手前から転がせるときや、アゲインストのときは有効です。

 打ち方は、フェードを打つときとは異なり、インパクトでしっかり左に体重を乗せていきます。男子プロの中には、打ち終わったあと、右足をターゲット方向に出していく選手がいますが、あれぐらい左に乗せても大丈夫です。

 また、最初から地面スレスレの球を打つぐらいのつもりでスイングしてください。

 この2つの打ち方を覚えておくと、左足下がりのロングアイアンでのショットも、それほど苦ではなくなりますよ。

★CS放送ゴルフネットワーク「内藤雄士のテクゴル #95」より(放送・見逃し配信中)